目次 |
【序文・赤ちゃんの睡眠習慣の歴史】 1章.睡眠の効用 2章.睡眠の習慣の形成 【眠い時のシグナル】【おくるみ(スワドル)】【寝る時間の必要量】【お昼寝】 【生活リズム】【体内時計の作り方】 【就寝時間の定着】【よく眠らない原因】 【睡眠のルーティン(就寝儀式)】【ねんねトレーニング】 【1歳半からの寝かしつけ】 【睡眠に関する症状と対応】 【お母さんの睡眠不足と対策】【生理的な眠気のピーク】 3章.睡眠習慣形成のメソッド 【4時間おきの授乳】【「自己要求」授乳に基づく習慣の形成】【ジーナ式】 4章.寝室環境 【睡眠に影響する要因のコントロール】【睡眠衛生】【Curtains】 【The Nursery】【Lighting】 5章.SIDS対策 【仰向け寝】【寝具】【睡眠衛生】 6章.その他の習慣を作るもの 【テレビ】【おもちゃ】 【絵本】【体罰】【タイムアウト】 【運動習慣】【赤ちゃんが受ける定期の予防接種】【手洗い】 【風邪薬】【鼻水】【抗生物質】【スキンケア 】【熱中症】 【歯の話】【虫歯】【Small Crib (クーハン)】 【Car Seat (チャイルドシート) 】 【Baby Bath】【Changing Mat (おむつ替えマット) 】 【Baby Monitor】【Baby sling】【Baby Chair】【Playpen 】 |
【序文・赤ちゃんの睡眠習慣の歴史】
18世紀付近にルソーが「エミール」という一人の子どもが生まれてから成長するまでを観察する本を出版している。ルソー自身は子供を育てられずに施設に出したりしているが、家庭教師をした経験などから書かれたものだと思う。当時は貴族階級は幼時は乳母に預け、教育は小さな大人として扱うものであったがために、観察を通して子どもの本来の成長の仕方を見極めようとした貢献があるのでは。そのような考えからルソーは「おくるみ」も体を締め付けるものとして否定的である。
その後、赤ちゃんの気持ちを解釈する一つの方法として、20世紀初頭に精神分析が登場する。フロイトの娘であるアンナ・フロイトが精神分析を子どもに適応させる方法を考える。特にアンナからウィーンで教わったマーガレット・マラーはナチスを逃れ、アメリカにおいて『乳児の心理』という本を出版している。
また、同じ頃にアメリカでJ・B・ワトソンにより行動主義心理学が創始され、ワトソンによって1928年に書かれた『Psychologist Care of Infant and Child』(「心理学者による乳児と幼児のケア」とでも訳のだろうか)は、乳児の指南書として広く読まれたらしい。
そして、マーガレット・マーラーとも交流のあったアメリカのスポック博士が、ワトソンの著作にも大きく影響を受けて書いた『スポック博士の育児書』(1946年)が世界的なベストセラーになる。この『スポック博士の育児書』は、戦後の日本でアメリカの文化を取り入れる過程で、日本においても多く読まれたようである(暮らしの手帖が翻訳している)。
日本の戦後は、家庭分娩の国だったがGHQの指導により、病院分娩への移行が進んでいったようである。それとともに粉ミルクによる授乳も普及し始め、その流れの中で『スポック博士の育児』も入ってきたようである。
『スポック博士の育児書』はアメリカ的な自立重視の育児書として読まれたようだが、おそらく「自己要求授乳」というものを述べていることと関係するのはないか。
アメリカでは1940年代くらいまで、(当時の菌が含まれる水を使った粉ミルクにおける)下痢対策として始まった4時間ごとの授乳が習慣となっていた。しかし1942年にある心理学者が赤ちゃんの要求に合わせて時間を決めず授乳をしたらどうなるのか実験したことから始まった、と『スポック博士の育児書』にはある。これが行動主義や精神分析的視点と重なる部分があるのだろうか。とにかく、赤ちゃん主導の「自己要求授乳」を授乳の章ではかなりのページを割いて説明している。
一方、アメリカ的方向に反発するカタチで母乳育児による赤ちゃん主導の授乳の考えも出てきている。1960年代半ばあたりは粉ミルク全盛期だったようだがそれは、母乳育児において乳腺炎になる確率が高く適切な処置が当時の病院ではできなかったのも原因のようである。
そのため、適切な処置のできるマッサージ法をもった「桶谷式母乳法」やそれを受けた平田母乳育児コンサルタントなども出てきている。桶谷式は詳しくは分からないが、平田母乳育児においては赤ちゃん主導の授乳タイミングを述べている。
そのような流れから赤ちゃん主導の授乳が主流となってきているが、1999年にジーナ・フォードが新しいスケージュール管理による育児を提唱(ジーナ式ともいう)し世界的なベストセラーになっている。スポック博士の「自己要求授乳」でも述べられているが、育てるお母さんの睡眠時間などを適切にとるために考えられている側面もある。また、スケージュール法に目が行きがちだが授乳と赤ちゃんの睡眠の関係を考慮し、また赤ちゃん自身の睡眠をする力を養う事を合理的にするためにスケージュール化になった印象を受ける。
一方、日本においても2000年代から睡眠の科学的な研究が進んできた関係もあるためか、睡眠学の観点から体内時計や授乳間隔・睡眠する力を付けるために、結果的にはスケージュール的になる流れも「Children Health Laboratory」などから出てきている。
1章.睡眠の効用
・睡眠障害により生じうる症状・疾患
・感情のコントロールができない ・肥満 ・免疫力の低下 ・アレルギー疾患の増悪
・老化促進 ・性早熟 ・学力、記憶力の低下※3
睡眠不足は問題行動や肥満へ。※2
「寝る子は育つ」
内臓や神経、免疫といった体の中のしくみは、主に赤ちゃんが眠っている間に発達しますから、よく寝る子ほどこういつシステムがしっかり成長して病気への抵抗力も強くなります。※4
・生後10週ごろから、まとまった睡眠が見られるようになるので、日が暮れた部屋を暗くして、夜が明けたらカーテンを開けて光をいれましょう。
神経と神経の絡みつくシナプス結合は、夢を見ながら眠っている状態のときにつくられます。ここで大人と一緒に遅くまで起きていたり、質のいい睡眠を確保できなかったりすると、神経回路の形成がうまくいかずに、のちに学習上、行動上の問題を残すことが考えられます。※3
2章.睡眠の習慣の形成
はじめは、赤ちゃんは3時間ごとに授乳を 必要とします。睡眠リズムと一致している
わけです。更に授乳に1時間近くかかる、ミルクであれば 準備や後片付けの時間もある。更に里帰りで なければ家事もしなければいけない。
ようやく3時間ごとの授乳が落ち着いたと 思ったら、今度は突如として夜泣きが始ま る赤ちゃんもいます。※9
・授乳は、どれだけぐっすり眠るかにも大きな役割を果たします。
ミルクで育つ赤ちゃんも、母乳育ちの赤ちゃんと同じ くらいのサポートと助けが必要です。唯一の違いは 母乳の場合は、通常すべての負担が母親に かかってくるという点です。※7
[はじめの頃]
はじめの頃は赤ちゃんは40,50分の睡眠。
これを3、4時間ごとにくり返す。
新生児は2~3時間ごと、またはもっと短い 間隔で、昼夜問わず泣き出しておっぱいをや ミルクを要求します。 ※9
新生児から生後3ヶ月くらいまでの赤ちゃんは お昼寝と夜の睡眠はあまり区別されず、数時間 おきに寝たり起きたりをくり返します。※9
・最初の数日間は朝6時から深夜24時ま で、3時間おきに赤ちゃんを起こして短めの授 乳をしてください。
→新生児の胃は大変小さいため、必要な量を 飲ませるには、少しずつ頻繁に授乳する必 要があります。1週目に3時間以上授乳間 隔を空けると空腹を満たそうとして、空になった 胸をずっと吸い続けることがあります。
また、3時間おきに授乳をしていれば、おっ ぱいの出は早く安定する上、日中に十分な量の おっぱいを飲んでいれば、夜中の授乳間隔も長く空いてきます。また赤ちゃんに乳首を吸われることに徐々に慣れてることができ、母乳が出始めたときに胸が張って痛むのを和らげる効果もあります。
本当に小さな赤ちゃんでも、1日に一度は授乳臨 間隔を長めに空けることができます。その時間は日中ではなく、必ず夜中に訪れるようになります。
・生まれたばかりの赤ちゃんには昼夜の区別が ありません。日中と夜中の授乳の仕方に違いを 付けると同時に、朝7時から夜19時差の授乳の 間に長時間眠らせないようにすれば、赤ちゃんは 昼夜の違いをより早く理解するようになります。※7
[1~3ヵ月]
By one, two, or three months of age, babies come to realize, they don’t need the middle-of-the-night feeding and will give it up. ※6
・多くの赤ちゃんは、生後3ヵ月頃には比較的
夜にまとまった時間眠るようになり、昼に起きている時間が長くなります。※9
2,3か月もすれば、少しずつよくなってきます。昼間はあまり眠らないで、お乳をのんだり、はしゃいだりむずがったりするようになり、夜はほとんど通して眠ります。※6
自己欲求授乳といっても、生後2ヵ月までは3時間おき、ついだ3時間半おき、3ヵ月をすぎたら4時間おきぐらいが適当だということを、一応頭にいれておいて、おこしてのませた方がよいでしょう。※6
3ヵ月頃からはだんだん3回のお昼寝にまとまってきます。※9
[4~12か月]
Somewhere between the fourth and twelfth month,they will be abele to sleep through the feeding of the parent’s bedtime, too.Individual babies differ widely in how soon they can comfortably settle down to regular schedules.
9ヶ月になる頃には多くの赤ちゃんでお昼寝は2回に減る。※9
[1歳近く]
A baby approaching her first birthday usually sleeps through the night, though she may awaken early for a feeding. She eats three meals and couple of snack, has a nap or two and goes to sleep at a reasonable hour, often after a last breast-or battle- feeding.
How does all this fall into place? It isn’t only what the parents do. It’s the baby herself, gradually. Lengthening the time between feeding and shortening the sleep periods. Along with her own maturation, she just naturally tends to fit into the family’s schedule.※6
お誕生近く(1年後)にもなれば、たいていの赤ちゃんは、夜通しねむります。朝早くに目をさまして、お乳をほしがるかもしれませんが、のんだら、また1,2時間は眠るでしょう。このころになると、1日3回の食事をとり、そのほかに軽い食事を2回ほど食べます。そして、1,2回ひるねをして、最後の授乳がすんだあと、適当な時間になったらねむります。※6
お昼寝は1歳過ぎ〜1歳半頃の間に1回に近づく。※9
[3歳]
3歳過ぎからは0回に減っていくのです。※9
【眠い時のシグナル】
よく泣く赤ちゃんは、「眠くて泣いている」ことがある。いわゆる寝ぐずり。
そろそろ寝る時間かなと察知してあげたり、眠りやすい環境を整えてあげたり、周りの大人が適度にサポートする必要があります。
赤ちゃんの脳の機能は大人に比べて未熟で、特に欲求をコントロールする前頭葉という部分はまだまだ発展途上です。睡眠不足になるとますます脳の働きが落ちて、眠りたいという欲求が満たされない不快感を爆発させて泣いてしまいます。本当は眠いのに、眠いせいで泣いてしまい、ますます眠れなくなるという悪循環に入ってしまうのです。※2
・赤ちゃんを第一に考えるあまりママが我慢することは、赤ちゃんのためにもなりません。赤ちゃんの幸せは、ママがハッピーであることが大前提。
毎日一人で赤ちゃんに向き合っていると、どうしても 赤ちゃんをすぐに泣きやませることだけが目標になってしまうこともある。
赤ちゃんが泣くのは自然な感情表現。
ちょっとイライラしたり、思い通りにならないことなどによる。
不快を感じることではじめて、うまく自分の感情をコントロールすることを学ぶこともできます。 ※9
Purple Crying 「たそがれ泣き」
Peak of crying (生後2ヵ月頃にピークを迎える)
Unexpected(理由のわからない)
Resists soothing (何をしても泣きやまない)
Pain-like face (何かを痛がるような)
Long-lasting (長時間続く)
Evening (夕方以降の)
頭文字から Purple
☆https:// Possymsonline.com/や
https://www. purplecrying.info/ も役立つ※9
スージング技術 Soothing techniques
赤ちゃんが泣いたり,興奮してしまった時に 自分から落ち着きを取り戻すためにママが 行なってあげる手助けのことです。具体的には 「抱き締める」「揺らす」「マッサージ」「オムツを 替える」なども含まれます。
4Sスージング技術
ハーヴェイ・カープ博士が発案した方法
4Sスージング 技術
Swaddling (おくるみ)
Side-stomach (横向き寝)
Shushing (ホワイトノイズ)
Swinging (ゆらゆら揺らす)
+5Sスージング技術
Sucking (おしゃぶり)
→4Sスージング技術を行なった母親の赤ちゃんは、産後7週1週時点で、そうで若いママの赤ちゃんに比べてより長く眠ったことが わかりました。時に産後3ヵ月までの赤ちゃん の夜泣きに効果があったことを医学的に証明したのです。
○産後3ヵ月時点で、母親が赤ちゃんの泣き声に我慢できない傾向が強いほど、赤ちゃん が生後6ヵ月時点で夜泣きしやすくなることがわかりました。※9
【おくるみ(スワドル)】
生まれて最初の数週間は、どんな赤ちゃんも体を布でくるまれていたほうがよく眠るのは間違いありません。暑くなりすぎないように必ず一重でくるんで、 そのまま寝かせるときは上掛けのブランケットを1枚減らしてください。
生後6週ごろまで、両腕を布で覆わず脇の 下からくるむ「半ぐるみ」に慣れさせるのが重要です。乳幼児突然死症群田は生後2~4ヵ月に ピークを迎え、赤ちゃんの暖めすぎが主な原因だと 考えられています。何重にも着込ませすぎないように 常に注意し、室温は16~20度になるように調節してください(The Lullaby Trustが推奨する 温度設定です。)。※7
夜泣き
○寝つくときに親がずっと一緒にいる赤ちゃんは夜泣きする確率が高い。
○寝ついてからそっとお布団に下ろされている赤ちゃん 夜泣きする確率が高い。
夜泣き:お医者さんに診てもらったほうがよい5つのケース
1眠っているときのいびきがひどい
2眠っている途中で呼吸が一時的に止まっている
3脚をお布団やベビーベッドの柵にこすりつけ、なかなか寝つかない
4夜になると脚をバタバタさせたり、絶えず脚を動かしたりする
5 夜になると「脚がむずむずする」などといってマッサージをしてもらいたがる※10
【寝る時間の必要量】
赤ちゃんや幼児がどれくらい寝る必要があるか?
WHOの推奨(アメリカ国立睡眠財団もほぼ同じ)
0~3ヵ月・14~17時間 4~11ヵ月・12~16時間
1~2歳・11~14時間、3~5歳・10~13時間
※お昼寝も含めた合計時間
これより明らかに睡眠時間が短い場合は、うまく眠れていないのかもしれません。
生後3ヵ月から小学校に入るまで夜の時間は10時間以上あると望ましいようです。目安としては10~12時間が適切でしょう。一歳までのお子さんなら1日2~3回、1歳2・3ヵ月頃からは1日1回のお昼寝が目安です。
睡眠が少なくても、赤ちゃんが日中も機嫌よく過ごし、寝つきも寝起きもよくて夜ぐっすり眠れているなら問題ありません。中には1回のお昼寝が30分程度とどうしても短めになり、疲れすぎて起源が悪くなってしまう赤ちゃんもいます。そんなときは、お昼寝の回数を増やしてあげることで、改善する事も。※2
生後3ヵ月~小学校に入るまでの子どもの夜の 睡眠時間は目安としては10~12時間が適切で しょう。(10時間を切ると肥満筈が増える) →お昼寝の合計の目安時間
=
「WHOC及びアメリカ国立睡眠財団)の基準」
一「夜の目安時間」
今の時点で1日の目安より睡眠時間が短め だった事としたら、昼寝の時間をそれ以上減 らすよりもどうやって増やすかを孝考えたほう
がいいですよね。
お昼寝の回数についてはデータ機もあまり 多くなく、基本的に経験的なものです。※9
【お昼寝】
子どもがお昼寝をしすぎると夜眠れなくなって よくないっというのはよくいわれることです。赤ちゃん の時はもちろんお昼寝が必要なものの、3歳前 後からお昼寝が必要なくなることが知られています。 現在では保育園でもその子の発達に合わせ てお昼寝を調節してあげられるように、保育指 針の記述が改定されました。4〜5歳クラス の一律のお昼寝をとりやめる保育園も、少し ずつ増えてきているようです。
ただ、夜の睡眠時間が変わらないのであれ ば、お昼寝をプラスするのもよいかもしれません。※2
・ただし、3歳以上で保育園に通っているお子さんは 注意が必要です。3歳頃になると半数近くのお子さんはお昼寝が必要なくなってきますがそれにもかかわらず保育で長時間お昼寝していると、なかなか夜眠れず、就寝時間が遅くなる場合があります。昼夜合わせて睡眠時間が十分確保できていて(3~5歳は10~13時間)、朝起きられるのであれば、就寝時間が多少遅くなってしまっても許容範囲だと思います。 ※2
・お昼寝し過ぎれば夜に眠れなくなってしまいま すが、実は、お昼寝が少な過ぎても、夜に寝つきにくくなってしまうことがあるのです。
→生後3~4ヶ月くらいまでの赤ちゃんは、自分 の感情コントロールがとても苦手。眠過ぎる とイライラが爆発して、激しく泣いてしまい
リラックスとはほど遠い状態に。
そんな状態の赤ちゃんを一生懸命寝かしつ けようとしても、なかなか効果は現れません。 眠くて泣いていたはずなのに、さらに寝つき に くくなるという悪循環になってしまうことがあります。
今このようなケースは、月齢の低い赤ちゃんで おく見られます。眠くて泣いている様子なのに、 いくらなだめても寝つけない赤ちゃんは、泣き始 める一歩手前のタイミングを見つけて、早めに寝かしつけをしたほうがスムーズです。
「ちょうどいい」量のお昼寝をさせてあげるの が重要なポイントなのです。※9
○お昼寝の回数についてはデータ機もあまり 多くなく、基本的に経験的なものです。
新生児から生後3ヶ月くらいまでの赤ちゃんは お昼寝と夜の睡眠はあまり区別されず、数時間 おきに寝たり起きたりをくり返します。
3ヵ月頃からはだんだん3回のお昼寝にまとまってきます。そして9ヶ月になる頃には多くの 赤ちゃんでお昼寝は2回に減り、次は1歳過ぎ〜 1歳半頃の間に1回、3歳過ぎからは0回に減っていくのです。
数字だけで考えるのではなく、その子の様子を よーく観察することだって大切です。
・1日を通して、赤ちゃんがそれなりにご機嫌で 楽しく過ごせているか?
・眠くてぐずってずっとギャン泣きしていたりしないか?
・夜の寝つきは悪くないか?※9
[お昼寝]
乳幼児の睡眠の専門家であるマーク・ワイズ ブルース医師が、200人以上の子どもを対象 に、お昼寝の睡眠パターンについて詳細な研 究を行いました。彼によると、お昼寝は良質な 睡眠リズムを築くための土台となる。
健康的な生活習慣の一つであり、お昼寝に よって赤ちゃんは刺激から逃れて休兎をとり さらなる活動のために充電することができると説 明しています。イギリスのフェアリー・ディキンソン大学の チャールズ・シェーファー心理学部教授もこの説 を支持し、次のように言っています。「お昼寝に よって1日の流れが決まり、赤ちゃんと母親の気分も 決定します。 お昼寝中、ママが唯一リラックスで きる時間であり、家事をすませる時間もつくって くれます。
著名な育児の専門家たちも、お昼寝は赤ちゃんの 脳の発達に欠かせないものだという意見で一致してい ます。幼児の睡眠に関する専門家でテキサス大 学の心理学・精神医学の准教授であるジョン・ハー マン博士は、「遊びの予定を優先して昼寝の時間を 削るのは間違いです。睡眠と食事は何よりも優先され なければいけません」と言っています。 ※3
【生活リズム】
0カ月 3時間ごとか昼は2時間ごとに睡眠・授乳、沐浴は9時
1~3か月 3時間ごとが基本、お風呂19時
4~6か月 22~5時睡眠へ ※5
With an average interval of two to three hours for breast-fed babies and three to four hours for bottle-fed babies.※6
朝の起こし、
・生後2ヵ月までの赤ちゃんなら自然と目覚めるので待ってあげて
・3ヵ月以降の赤ちゃんには優しく声をかけて※10
◎無理に起こすよりも、ベビーベッドから抱き上げて 明るい部屋に連れて行き、プレイマットに寝かせ ると自然に目を覚ますことが多いようです。※7
お風呂
・お風呂から出て体温が下がると眠くなります。
・湯温39~40°C
○生後0~2ヵ月の赤ちゃんなら日中の機嫌がよりときでOK
寝かせ方
起きたまま横にすることで「一人で寝つくスキル」が身につきます。赤ちゃんが起きているうちにお布団に 下ろして。下ろしたら子守唄を歌って静かに離れます。 ※10
○~夜22時台の授乳のときは授乳の終わりごろの、すぐに眠りに戻るようにするため目を合わせないように。げっぷしたあとは満足してあっという間に寝つきます。
(ぎゅっと抱っこするなど)あまり興奮させすぎると、落ち着かせなければいけないときにかえって疲れて寝つきが悪くなることもあります。※7
環境
室温は冬19C,夏26C※10
【体内時計の作り方】
・赤ちゃんの体内時計はまだ未熟です。生まれたばかりの赤ちゃんは、昼夜の区別がついていません。お昼寝と夜の睡眠ははっきり分かれておらず、寝たり起きたりを繰り返します。そのうちにまとまって眠る時間帯が出てきますが、崔沙穂は夜に長く寝るとは限りません。生後2ヵ月前後では、日中によくお昼寝していると思ったら、夜はなかなか眠らなくて昼夜逆転になってしまう日もあるでしょう。体内時計がしっかり整って、お昼寝と夜の睡眠が区別できるのは、生後3ヵ月頃です。※2
・4か月ごろまでに、健全な睡眠パターンが出来上がるようにします。日の出とともに起き、暗くなったら眠る(小学校入学までは、午後8時ごろまでに入眠するのが理想)のが自然な睡眠サイクルです。※3
・人間の体内時計は正確には24時間ではありません。多くの場合、24時間より少し長いといわれています。そこで、体内時計を毎日リセットして調整することが必要なのです。
体内時計を整えるために、もっともの大切なのは「光」です。光は、メラトニンというホルモンを調整し、体内時計の時刻合わせを行います。特に、強力な光である日光を適切な時間に浴びることがポイントです。
午前中、特に起床直後に光を浴びると、睡眠のリズムを前倒しにして就寝時間を早めることができます。
一方で、夕方に浴びる光は逆効果です。室内で電気をつけて過ごしていると、夜も月明かりよりずっと明るい光のもとで過ごすことになるので、体は「まだ昼間なのか?
」と勘違いしてしまいます。その結果、睡眠リズムが後ろへずれて、さらに夜更かしになってしまいがちです。夕方はリビングの照明を間接照明にしたり、一部だけ電気を消したりして、部屋を薄暗くしましょう。
生後3ヵ月頃までは起床時間や就寝時間は一定にならない場合も多いですが、体内時計がスムーズに発達するようなら、朝になったら明るい場所、夜になったら真っ暗な場所で過ごさせてあげることを意識してみましょう。
この時期までは、お昼寝もある程度明るい場所でさせてあげるのがおすすめです。生後3ヵ月を過ぎたら、お昼寝も暗い場所で寝かせてあげたほうが、寝つきはよくなる傾向にあると考えています。生後3ヵ月以降は、朝6~7時頃に起きて、19~20時に寝るというリズムがおすすめです。一番大切なのは何時に起きるかという事よりも、睡眠時間を十分確保し、かつ起床や就寝の時間を一定にすることです。しかし、保育園に出発する時間や、ゆくゆく学校に通う事を考えると7時頃には起きる必要がありますよね。
パパと遊ぶのは朝にしてはいかがでしょうか。一般的には早寝早起きのほうが子どもの身体には合っているようで、リズムは整いやすいことが多いです。
早起きしすぎてしまう赤ちゃんの場合は、寝室をしっかり遮光するのが効果的な場合があります。カーテンは完全に遮光できるものにし、カーテンの隙間もテープなどでとめて光を遮光してみましょう。※2
・食事や、他の行動も全てがリズムに影響するので、母乳やミルクの時間まで一定にする必要ありませんが、離乳食が軌道に乗って3回食になる頃には、食事の時間はだいたい一定にしていきましょう。保育園に通っている場合は、休日に家で過ごすときも、保育園のスケジュールに合わせ食事を摂るのがいいでしょう。※2
・生後3ヵ月を過ぎたら、朝は起こしたほうがいい。 朝起きる時間が毎日バラバラなのに、夜は毎日同じ 時間に眠くなる,なんてわけないですよね。
(生後3ヵ月になる頃には、ほとんどの赤ちゃんは 体内時計が働き始めて概日リズム(日中は目が 覚め、夜は眠くなるリズムのこと)を刻み始めま す。昼は起きている時間が長くなり、夜はまとまっ て寝るようになります。そうしたら、寝る時間はもち ろん、朝起きる時間もだいたい一定にする眠ことでよりリズムが整います。
→起こす時はあくまで優しく。カーテンを開けて
部屋を明るくし、優しく名前を呼んだり、体を 少し揺すったり。目を開けるまでは抱き上げません。 ゆるく少しずつ、やってみてくださいね。
・可能なら早寝早起きを意識していくといいと思 います。夜更かし赤ちゃんの生活リズムを、ただ早 寝早起きに変えただけで、夜泣きが良くなるケースもあります。※9
・生後1歳までの赤ちゃんは、3~4時間ごとに 眠る睡眠リズムから、大人と同じ「朝に起き、 夜に眠る。睡眠リズム(概日リズム)に移行する、とても大切な時期です。
この時期の赤ちゃんと夜遅い時間から遊び始めると、赤ちゃんは「夜は活発に遊ぶ時 問劾だ」と間違って学んでしまうことになります。
・赤ちゃんの夜の睡眠時間が固定されてきたら、その就寝時刻の30分以上前に入浴をすませるのが良いとされています。
入浴は、手足をポカポカと温めて手足の血 管を広げることで、体の深部の熱を外に逃が すという、寝つきの良さにつながる重要な効果があります。
この反応は、入眠する1~2時間前に入浴すると 起こりやすいようです。
お風呂の時間はなるべく一定にすること。 赤ちゃん にとって、入浴や食事(授乳昼寝の時間か 昼と夜のリズムを学ぶ大事な刺激です。
特にお風呂は大人と同様リラックス効果がある 上に、寝つきの良さを高める重要な効果があります。
・昼と夜のリズムの学び
➀光
日中は明るく、夜は暗い環境
②音…「光」ほどの影響はありませんが、赤ちゃん 赤ちゃんの聴覚を司る神経を通して、昼夜のリズムを形成するのに一役買っています。 ⇒日中は話しかけるだけでなく、テレビの音や音楽にどんどん頼ってほどよく身にぎやかにする。昼寝中も、直射日光や電灯は避け ましたが、カーテンを閉めて部屋を暗くすることはありませんでした。音楽も流しっぱなしにしていました。
このあたりは、赤ちゃんの敏感さに大きく左右さ れると思います。 赤ちゃんが寝づらそうにしていたら、 部屋を暗くしたり、静かにしてあげてください。
昼と夜で「光」だけでなく「くにぎやかさ)」に差 をつけることは、意識してみると良いと思います。
[暖色灯]
→ブルーライトを含まないことが特徴であり、 ブルーライトを含む光に比べて、眠気ホルモンへの 影響が少ないことが研究で証明されています。 0歳の時は、夜8時以降間接照明に切り替える生活を送っていました。台所や廊下の電気だけをつけるという、即席間接照明でした。
・睡眠、覚醒、食事、運動、機嫌、うんち、寝る、服装等を記録。寝た日・寝ない日を比較検討し、寝た日の生活の行動をくり返し、正解に近づけていく という方法。※9
「社会的時差ボケ」
上記のリズムだと体内時計はどんどん夜型にずれていき、体にとってはまだ「夜」のタイミングなのに起床時間になってしまい、時差ボケのようなぼーっとした状態で登校することになります。
体内時計の乱れは、ホルモンの分泌や血糖値の調整が乱れることで肥満の原因になること
も。
幼児期からは特に意識して、朝型の生活に整えることが大切です。多少眠くても毎朝早起きを続けることで、自然と夜も早めに眠れるようになっていきます。※2
・特に夜中に赤ちゃんに少し待っていてもらうことは 夜泣きを改善することにもプラスに働くのです。
夜の赤ちゃんへの対応は、夜間救急外来と 一緒です。 必要最低限でいいんです。
24時間フルパワーで育児をこなすことは不 可能です。授乳もミルクも、いちいち目線を 合わせて愛情を伝えていなんてことは気にしなくてもいいのです。日中やりましょう。
手足をバタバタさせて遊びたがっても、深夜に 遊びに付き合う必要はありません。日中にやりましょう。
「今は夜だから」という理由で、赤ちゃんへの対応をそっけなくすることは、全然構わないことです。むしろ、昼と夜の態度をあえて変える ことで、赤ちゃんは昼と夜は違うということを学 んでいきます。 ※9
【就寝時間の定着】
・新生児が出生時の体重に戻り、その後も順調に体重
が増えていれば、18時30分〜19時を就寝時間として定着させましょう。
・どれくらいの期間で夜通し眠るようになるかは、 毎日同じ時間に就寝し19~22時の間にぐっすり眠 れているかどうかで決まります。
・17~18時15分の授乳でお腹をすかせて全量飲 みきるように、日中の授乳と睡眠のリズムでしっかり 管理すること。
19時には眠る準備ができているように日中眠らせすぎないこと。
定期的に体重が増えていれば、順調に成長している証拠で成長につれて1回の授乳で飲める量が増えて、授乳間隔も空いてくるはずです。日中は月齢ごとに決められれている授乳時間 に合わせて赤ちゃんを起こして授乳すれば、日中 一定の間隔で飲んでいれば、自然と夜中に必要 な量は減っていきます。
そして長めの晩眠が19~22時の間と、22時30分の授乳後、そして夜中の授乳のあとに起きるのが理想です。
○しっかりおっぱいを飲み、19時にはすんなり寝ついて22時までぐっすり眠り,22時台の授乳時としっかり目を覚まし、全量飲みきる。
○月齢の低い赤ちゃんは疲れるのも早いので、就寝の準備を遅くとも18時には始めてください赤ちゃんが興奮しないように、入浴(18時前〉は静かに 落ち着いた雰囲気で行うようにしてください。入浴の あとは、目を合わせたり話しかけたりするのは必要最小限にします。
○赤ちゃんが眠り込んでしまう前に素早くベビーベッドに 移せるように、就寝前の授乳の最後の部分は赤ちゃ んが眠る部屋で薄明かりの中で行ってください。
○授乳後のげっぷは、縦抱きで肩にのせるよりも、 座らせるような姿勢で行いましょう。眠る直前の赤ちゃんは、肩にのせて捻ってしているとあっという間に眠り込んでしまいます。
○なかなかうまく寝つかないときは、お腹がすいているせいかもしれませんので、搾乳したお乱しかっ30mlほどミルクをあげてください。
○予定時内より朝早く起きる子は、夜は真っ暗な部 屋で寝かせて、予定時間より前の授乳はすべて「夜中の授乳」として行うことが不可欠です。話しかけたり目 を合わせたりするのは最小限に抑えて、7時まで寝かしつけます。
○「赤ちゃんが自然に目を覚ますのを待つように」
生後8~12週目になると、ほとんどの赤ちゃんは は目を覚ましてもすぐにはおっぱいを欲しがらなく なります。この時期に、目を覚ましたあとしばらくべビーベッドでひとりにしておきます。こうすることで 起床時間が早い赤ちゃんになる確率はぐんと 下がるはずです。
・6週間未満の赤ちゃんは「モロー反射」が強く とくに新生児期はよく起こります。大きな音に驚い た7,乱暴に寝かされたりしたともなど、腕が過境 足を発作的に重動かします。
・夜の授乳を減らして赤ちゃんを無理やり。 夜通し眠らせようとしてはいけません。朝7時までぐっすり眠るように、夜中の授乳 は赤ちゃんが欲しがるだけあげ続けてください。 毎日7時まで眠るようになり、朝一番の授乳 でお腹がすいていないようであれば、夜の授乳 の量を少しずつ減らしていきましょう。
予定時間より早朝の場合も、夜の授乳と同じ方 法で行います。アイコンタクトやお話は最小限にし て、部屋は暗くしてください。本当に必要な場合を除 いて、おむつも替えないでください。7時まで眠るよう に、赤ちゃんが欲しがるだけあげるのが重要です。
・7時近くまで眠るようになるまでは、「5~6時と、7時30分~8時」、そして「10時~10時30分と、11時30分 ~12時」というように、授乳を2日分に分ける必要が あることが多いようです。
・6~7ヵ月になって離乳食が軌道に乗り始める までは、22時30分の授乳はやめてはいけません。
・22時台の授乳を嫌がったり飲んでもほんの少し で1時間後には目を覚ましたりしてしまう場合は この時間の授乳をやめる以外方法はありません。
・大きく生まれた赤ちゃんは1時間ほど目を覚ましていられることもでき、24時間のうちに少なくとも 1回は4~5時間連続で眠ることがあるはずです。
・1ヵ月もすると、授乳が順調で体重も徐々に増加 している赤ちゃんのほとんどは、22時30分の授乳後に 5~6時間はまとめて眠ることができます。
○22時台の授乳は静かな環境で行うべきです が、私の経験上3ヵ月未満の赤ちゃんでもこの時間に少なくとも45分間は起こしておく必要があります。
○出生体重に戻り、その後も順調に体重が増えている 場合に限り、授乳間隔を空け始めても構いません。 ただし、赤ちゃんが次の授乳まで機嫌よく待つこと ができそうな兆しが見えたときのみです。早いうちから 授乳時間を管理していれば、赤ちゃんが泣いてお 腹がすいたとママに知らせる必要もありません。先に 赤ちゃんの要求を理解し手を打てているからです。
○生まれてすぐの時期から「授乳」「睡眠」「遊び」 の時間の区別を付けることが非常に重要です。 授乳しながら赤ちゃんにずっと話しかけたり刺激 を与えすぎたりしていると、全部飲む前におっぱい に興味がなくなることがあります。
○新生児期は、疲れることなく連続で目を覚まし ていられるのは2時間が限度限度だと覚えて おいてください。授乳後1時間しか起きて いられない子もいますが、通常より長く寝る必要が ある子であればいたって普通です。
○お昼寝のときはできるかぎり静かな場所で寝かせ、 起きている間は明るくにぎやかな環境に連れて行く ように心がけましょう。赤ちゃんがいつ眠り,いつ遊べ ばいいのか学べるように、お昼寝と遊びの時間に メリハリを付けてください 。
赤ちゃんは物事を関連付けて学んでいきますので 1月から「授乳」「遊び」「スキンシップ」「睡眠」の 時間を区別できるように、正しい「サイ」と結び付けて 覚えさせるのが重要です。
日中の授乳のあとは、短い時間でもなるべく 赤ちゃんの目を覚ましておく。
・夕方にあまり長い時間寝かせない。
就寝前の授乳がうまくいかなくなるため、15時15 分以降は授乳しない。
毎晩同じ時間に同じ流れで就寝の準備をする。
○入浴、授乳、寝かしつけに、多少なくとも1時間
はみておく。
○月齢の低い頃から短時間でも体でのびのび動かしてひとり遊びができるような環境を整えてあ げましょう。プレイマットの上やベッドメリーの下に赤ちゃん をひとりで寝かせておくと、抱っこされているときより も自由に足や体を動かすことができるため、ひと りで遊ぶことも多くなります。
[抱っこ]
○ママが抱っこしたいときではなく、必ず赤ちゃんがして ほしいときにしてあげてください。赤ちゃんは大きくなる ためにたくさんのエネルギーが必要ですので、小さ な体に負担をかけて疲れさせてしまわないように を付けましょう。親と子の結び付きを育む必 要はありますが、赤ちゃんはおもちゃではありません。 「遊びの時間」と「リラックスタイム」で抱き 方に違いを付けてみてください。
「遊びの時間」にずっと抱っこをしていたら、赤 ちゃんを落ち着かせ自然に寝つかせるために抱っこをしても効果が出にくくなります。
○ゆらゆら抱っこで寝かしつけない。
授乳中に眠ってしまったら、軽く起こしてからベビー ベッドに寝かせる。
○お昼寝の20分前になったら、決して遊んだり興奮させ すぎたりしてはいけません。
○おもちゃや本を「遊びの時間」用と、就寝前の「リラッ クスタイム」用に分けておくと便利です。 音の出るベッドメリーやカラフルなプレイマット、布製の 白黒の絵本などは、物や顔が大きく描かれた ポストカードやポスターも同様です。は「遊び の時間」に赤ちゃんの興味を短時間惹き付 けるのにとても優れています。このようなおもちゃ を「遊びの時間」のときだけ使用して、あまり刺激 を与えすぎない別のおもちゃを「リラックスタイム」用に 2~3個用意しておくといいでしょうと
○赤ちゃんの集中力が持続続する時間はとても 短いので、遊びの時間に絶えず話しかけたり ちょっかいを出したりしていると、結果的に興奮しす ぎてしまうことがあります。
「リラックスタイム」に抱きしめるときは、体を寄せ 就寝前の 合い包み込むように抱きしめます。 刺激を与えすぎて疲れて寝つきが悪くなら ないように、お話やアイコンタクトは控えめに。 その代わり、赤ちゃんとの結び付きを育 むための親密な時間を楽しんでください。
○毎回全量を飲みきっていれば2週目には出生体重 に戻り、3.2kgを超えている赤ちゃんであれば授乳 間隔は3~4時間にひらくはずです。授乳 間隔がひらくのは10~14時の間、もしくは19 時〜翌朝7時の間にくるはずです。つまり、18 時に授乳した赤ちゃんは22時まで寝て、その後 午前2~3時にもう一度授乳したあと、5~7 時まで眠るはずです。
いったん夜中に長く眠るようになったら、授乳時 間の管理の仕方に気を付けてください。ここで 時間に厳密になりすぎると、うまくいかなく なることがあります。
○スケジュールを軌道修正する一番簡単な方法は 朝7時に赤ちゃんを起こすことです。
[7ヶ月目までに]
赤ちゃんがきちんとバランスのとれた朝ごはんを食べ るようになっていたら、授乳の量を減らし始めてもいい 頃です。母乳の場合はまず片方のおっぱいをあげて その後に離乳食、食後にもう片方のおっぱいをあ げてください。 離乳食をあげてください。離乳 食をあげすぎて、飲む量が減りすぎないように注意して ください。
この月齢の赤ちゃんは、シリアルなどの食事に使うも 含めて、最低でも1日600mlのミルクを飲む必要 があります。
入浴のあとは両胸から授乳、またはミルク を240ml飲ませてください。
「サンドイッチ方式」
・徐々にミルクを減らして離乳食の量を増や せるようにするための方式。授乳して、次に離乳食、 最後にもう一度授乳する方法。
「コア・ナイト・メソッド」
夜中に赤ちゃんがいったん長時間眠ったら、その 時間帯には2度と授乳しないようにするという 基本ルールで進めていきます。もし赤ちゃんがその時 間に目を覚ましたら、自分で眠けに戻るまで数分 様子を見て、寝つかない場合は授乳以外の方 法で寝かしつけます。ホリヤーとスミスは、①背中を トントン叩く、②おしゃぶりをあげる3お水をあげ るといった方法をすすめています。現在、生後6ヵ 月未満の赤ちゃんにはお水をあげるべきでないと 言われています。ママが近くにいることを知らせて安 心させるときにも、働きかけは最小限に抑えてくだ さい。
・身に付ることができるスキル
➀自分ひとつで寝つく方法
②ノンレム睡眠から覚めてしまったときに、再び自分で眠りに つく方法
オーストラリアのアデレード大学で一般診療を教え るブライアン・シモン博士も、生後6週以上の赤ちゃ んに、同じような方法をすすめています。
夜中の授乳を減らしても大丈夫かどうか、見極める ための主なサイン
➀体重が順調に増えていれる②授乳を嫌がる
③朝7時に飲む量が減っている
⇒月齢が低くなく、最後の授乳で長時間眠るのに十分な量を飲んでいる
④夜中に長時間眠れそうな兆しが3~4晩連続でみ られている
コアナイト・メソッドを使って20分たっても寝つかない ときは、朝7時までぐっすり眠るのに十分な量を授 乳してください。夜、赤ちゃんが長い時間目を覚まし ていていいことはありません。代わりに日中に寝る必 要が出て、夜中の睡眠がさらに狂ってきます。
※9
【よく眠らない原因】
乳頻度が高く、赤ちゃんがおっぱいを飲みなが ら眠ってしまうことが増えてしまう要因として、12時 内おきなど)授乳頻度が高いせいもある。
○赤ちゃんがよく眠らない本当の理由は「授乳」「ゆら ゆら抱っこ」「背中をトントン叩く」などの行為を睡眠 と関連付けてしまったせいなのです。
・赤ちゃんがよく眠るかどうかは、
➀授乳がどれくらいうまくいっているか、
②赤ちゃんが眠りを何と関連付けているか
にかかっています。
授乳時間を管理するだけでなく、赤ちゃんの 睡眠リズムを理解して、早い時期から正しい 「ねんねのサイン」を定着させることが大事なのです。
睡眠のリズムを理解していれば それぞれの赤ちゃんのニーズに合わせてスケ ジュールを修正する場合や、スケジュール通りに 進めることができない場合にも、役に立ちます。
・生後数週間は、新生は1日およそ24時間のうちに 6~8回授乳をして、それぞれに45分~1時間かけていると、赤ちゃんは1日におよそ16時間眠っている計算になります。
おっぱいをあげ、げっぷをさせて、おむつ を替えている。その後赤ちゃんはすぐに 深い眠りに落ちます。しっかり飲んでいれば、 次の授乳まで目を覚まさないことが多いはずです。
3~4週目には、赤ちゃんはもっと活発になって、授乳のあと そのまま深い眠りにつくことはなくなります。この時期に リズムが狂い始め、間違った「ねんねのサイン」が身に 付いてしまうことが多いのです。
→大人のように、赤ちゃんもまず浅い眠りから夢を見る 「レム睡眠」に入り、その後深い眠りに移ります。浅 い睡眠に入ったときに寝かしつけられるのに慣れてしまっ ている寝つくのが下手な赤ちゃんだけが、自分で深い眠りに戻ることができないのです。※9
【睡眠のルーティン(就寝儀式)】
寝かしつけの方法として、睡眠のルーティンを作る必要があります。※5
寝る時間になったことを知らせて、眠るための心の準備をさせてあげるために効果的。
また寝ぐずり(夜泣きなど)を改善するのに効果的であるとも。※2
➀毎日同じ流れで同じことを行います。
例として、お風呂に入って、パジャマに着替えたら授乳・ミルクの時間、その後絵本を読んで子守歌を歌い、ベッドに入る
②儀式の間にお子さんをしっかりリラックスさせてあげる。
体のリズムとして、就寝時間の直前は覚醒度が高まり、その後一気に眠くなるという特徴があるので、お子さんが眠そうにするどころか興奮して元気になってしまうことは自然なことでもあります。しかし、目がさえてしまって眠れないほどの場合には、子どもの不安が関係している可能性があるのです。
コルチゾールというのは俗にストレスホルモンとも呼ばれ、ストレスを受けると分泌されるホルモンです。コルチゾールは普通は早朝に多く分泌されるホルモンで、血圧や血糖値を上昇させ、体をしっかり目覚めさせる働きがあります。コルチゾールが寝るまえにたくさん分泌されてしまうと、これから眠るのにもかかわらず、体が目覚めようとしてしまいます。
ママに何かしらの不安やストレスがあったり、赤ちゃんが日中に刺激をたくさん受けたりしたような日には、赤ちゃんの寝つきが悪くなったり夜泣きがひどくなったりすることがあります。そして赤ちゃんにとっては楽しいお出かけがあっても、普段より強い刺激になることがあります。赤ちゃんがいつもより疲れているなと思ったら、赤ちゃんとスキンシップを意識的に行うのもよいでしょう。※2
例として
ベビーマッサージ(特に足)や音楽を聴く、絵本や徐々にスピードを落としていくトントン、身体の一部を触る(特に眉間や額の部分、耳など)そして優しく触ってあげる※5
「就眠儀式」も眠る前のルーティーン)…寝る前の赤ちゃんにリラックスしてもらって、これから寝るという心の準備をさせてあげる事に効果的。
POINT
➀毎日同じようにやること
②音や光が出るおもちゃやテレビ等は控え、おだやかな遊びでリラックスできる内容にする。
そのことにより、赤ちゃんはだんだんと、「そろそろ寝る時間だな」と予測がつくようにな ります。ルーティンの中でリラックスして、睡眠に向かって心を落ち着けることができるようになっていくのです。
ex「お風呂 スキンケア・着替え→授乳、ミルク →絵本→暗い寝室へ→子守唄を聞かせる→ おやすみを言う」
言葉が理解できるようになってきている幼児のお子さんなら、ルーティンを一緒に考えて決 め、それをポスターにして貼っておくのも良いでしょう。※9
ばっちり目が覚める朝のルーティーン
➀毎日決まった時間にカーテンを開け、寝室を 明るくしましょう。
②(生後0~2ヵ月)
台所で食器を片付けたりして物音が聞こえるようにし、自然と目が覚めるのを待ってあげましょう。
この頃の赤ちゃんはまだ体内時計が十分に働いて いないので、昼夜関係なく眠ったり目を覚ましたりします。
特に生後2ヵ月頃は、一回の睡眠が短く、昼 夜が逆転することもあります。
赤ちゃんが目を覚まし、ひととおり周りを見渡したりして落ち着いてきたら、「おはよう」といって抱き上げリビングへ連れて行きます。
(生後3ヵ月から)
生後3ヵ月※10
【ねんねトレーニング】
子どもが親の助けを借りず、一人で寝られるように教える方法です。
(特に短期的・中期的に)夜泣きや寝つきの悪さの改善に効果がある。
➀夜に子供をベッドに寝かせたら、泣いたとしても、翌朝まで全く反応しない方法
②泣いたら部屋に入って声をかけるけれど、部屋に入る時間の間隔を徐々に広げていくという方法。
③子どもが寝つくまで同じ部屋にいて声をかけたりするものの、だんだんと子どもから離れていき、最終的に部屋の外から声をかけるだけにするという方法。※2
赤ちゃんが夜泣きするのは、ふと目を覚ましたときに 「自分で寝る力」がないためです。寝ている赤ちゃんが泣くとすぐに駆けつけたくなりますが、自分で寝る力を身 につけるためには、多少泣いても様子を見て待つことが重 要です。ベビーモニターがあれば、自然に泣き止むか どうか様子を見守れます。その積み重ねが赤ちゃんの 眠る練習になり、自分で寝る力を身につけることに つながっていくのです。※8
・自分で寝つくのを習慣付けるには、赤ちゃんが3ヵ月や3歳の頃よりも、3週間の頃のほうがずっと乗なのです。
赤ちゃんは疲れすぎると眠くても抗ってうまく寝つ くことができませんので、5~10分ほど落ち着く ための時間をあげるように伝えています。しかし それ以上の時間赤ちゃんを放っておいては いけません。必ず様子を確認しに行ってくだ さい。空腹やげっぷのせいで泣いている可能性がある場合は、ほんの2~3分でも泣かせておいてはいけません。
ねんねトレーニングは、どんな手法のものでも、 6ヵ月以上の赤ちゃんが夜眠れるようになるための最終手段であり、起きてしまう理由が空腹や昼寝のしすぎではないと確信できる場合に のみ使われます。おっぱいを飲んだり、抱っこをされたりしないと寝つけないようになってしまっている と、トレーニングが必要な場合もあります。※7
【ねんねトレーニングと愛着の問題】
安定した愛着を形成するためには、特に生後6か月から1歳半頃までの時期に、ておく邸の養育者が子どものニーズに適切に反応してあげることが大切です。
研究からは、夜泣きしたときすぐ抱き上げなくても愛着形成に問題はないことがわかります。むしろすぐに反応しすぎてしまうのはよくない可能性がありますが、これは親に余裕がなく、赤ちゃんの泣きに焦って対応しているからかもしれません。また、親の対応が毎回ばらばらであることも。不安定な愛着形成のリスクになる可能性があるようです。
そもそも愛着形成とは夜中の対応の仕方だけで決まるものではなく、一日の生活全体を通して育まれるものです。夜中に親がさほど敏感に反応しなくても、日中に子どものニーズを汲み取って反応し、ある程度スキンシップを持てていればそれでいいのです。24時間赤ちゃんが泣いたらすぐにかけつけることと引き換えに、親が睡眠不足になって、笑顔がなくなり、日中の関りの質が低下するとしたら、それこそ本末転倒になってしまいます。
「寝かしつけ=抱っこ」というのは固定観念
→赤ちゃんを寝かせる時は、お布団に下ろしてあげて見守るだけでもいいんです。
・生後6ヵ月を過ぎる頃には、夜中に起きるのは1~2回という子が多くなります。体もだい ぶ大きくなってきて、細切れに母乳やミルクを飲んでは寝るのではなく、ある程度まと めて栄養を取ることもできるようになってい ます。
→そのため生後6ヵ月を過ぎた赤ちゃんだったら、夜中1~2時間ごとに起起きるのは、
「お腹が空いてるから仕方ない」「また赤ちゃ んだから仕方ない」わけではない可能性が高 いのです。寝かしつけの時の授乳や添い乳しの 抱っこ、ユラユラが影響していることも多いのです。
○生まれたばかりの赤ちゃんであれば、特2時間ごとに起きて母乳育児の場合、1~2時間授乳というのは普通です。
○夜中に何度か睡眠が浅くなるタイミングがあり、そこでいつもと違う状況だったり、 安心で きない状況だったりすると、目が覚めてしまい ます。例えば、必ず抱っこされたまま寝ついて いる子は、夜中に目が覚めるとお布団に下ろされ ているわけです。 赤ちゃんとしては、寝ついた時 の環境と違うので「あれ?おかしいな?」と思 いますよね。そして、もう一度眠ろうとしても、 抱っこしてもらいながら寝る方法しか知らない ので、ママを呼んで泣く。一度寝ついても、 また睡眠が浅くなったタイミングで起きてし まい、再び泣く…これをくり返してしまうわけです。
→根本解決するためには、お布団の上に横 になったまま、赤ちゃんがママしゃババ)の助けを呼ばずに寝られるよう、練習する必要があるのです。
○夜泣き対策として夜間断乳をして、授乳や ミルクの代わりに抱っこで寝かしつけをする方も 多いですが、授乳やミルクが、抱っこに変わっただけで、「寝 かしつけにママの助けが必要」という状況は変わって いません。すると、夜中に起きてしまった赤ちゃん が、もう一度眠るためにママの助けを呼んで泣くという流れも変わりません。つまり、夜 泣きが続いてしまうことがあるのです。
・また、赤ちゃんの栄養源として必要な夜間の 授乳やミルクは残すことです。夜中に1~2回 授乳しながらでも、ねんねトレーニングは可能です。
○昼間はどのくらいの間隔で母乳やミルクを 飲んでいるか、いつもどんなタイミングで眠くなる のか、寝つくためにどんな行動が癖になっているの か、そんなところもヒントになりますね。
寝かしつけ:プレトレーニング(新生児~5ヵ月)
ねんねトレーニング
1生活リズムなどを整えること
2赤ちゃんの寝かしつけ方法を変えること
→生後5ヵ月までの赤ちゃんに必要なのは、 ➀の要素です。
生活のリズムを整えること、眠りやすく安全な 寝室の環境を整えてあげることです。
この頃の赤ちゃんは、脳そのもの、そして睡 眠自体も急激に発達している途中です。寝 かしつけの時の授乳や添い乳、抱っこなどを やめるトレーニングに取り組めば、夜泣きがなくなるというものでもありません。まだまだママ・パ パのサポートが必要なこともある時期なので無理は禁物!
まずは、焦らず赤ちゃんをよく観察し、個性を理解して、ぴったりの生活リズムを探っていきましょう。
[記録をつける]
どのくらいお昼寝すると機嫌がいいか、だいたい何時頃に寝て、何時頃に起きることが多いのかなど、記録することではじめて気づくこともたくさんあります。母乳やミルク、排泄の状態。
[プレトレーニング]
赤ちゃんが夜中に泣いた時、それが授乳やミルクのタイミングでない場合すぐに抱っこはせず、まず 数十秒から数分待ちます。
これは、寝言で泣いているだけなのに抱っこなどをして、せっかく寝ていた赤ちゃんを起こしてしまうことを防ぐためです。
それでも泣いていたら、声かけをしてみる→ トントンしてみる→抱っこしてみる→最後は授 乳、のように、だんだん寝かしつけのサポートを増やしていくのです。
いできるだけ少ないサポートで寝つく練習をしていくのです。
ただし、この時期の赤ちゃんは、この練習をや ればすぐ一人で寝るようになるものではありません。生後6ヵ月以降に向けて、毎回毎回抱 こや、授乳、ミルクなどで寝る癖をできるだけつけないようにしまたは弱くするように)働 きかける、練習段階です。この時期は、くれ ぐれも一人で寝かせることにこだわり過ぎない よう、注意してください。
【ねんねトレーニング法】
生後6ヵ月かわら歳半頃までの健康な赤ちゃん向け大前提なのは生活リズムや寝室の環境がその子にぴったりの状態になっていることです。
[パターンA]
一番効果が確実と言われている方法。
ベビーベッドなどの木のある環境で寝ている 赤ちゃんのほうがやりやすいです。
なぜなら、赤ちゃんをお布団に下ろした後、ママパパはお部屋を出ていくという方法なので、お布 団で寝ている赤ちゃんだと、お布団をはみ出して お部屋中動き回ってしまう可能性があるからです。
パターンAは、赤ちゃんをお布団に下ろしたらママ・ パパはお部屋を出て、泣き始めたら時間ごとに お部屋に入って声かけをするという方法です。
➀おやすみ、と言って部屋を出ます。部屋を出 た後も泣いていたら、まず3分くらい待ちます。
②それでも泣いていたら、お部屋に入って赤ちゃんのそばに行き、「大丈夫よ」「ねんねだよ」などと単に声だけかけを後、すぐにまたお部屋を出てきます。
③さらに泣き続けていたら次は5分、その次は 10分、また10分…というようにこれを泣きやむまで 続けます。
夜中に目を覚ました時も、お腹が空いている時 は授乳やミルクにしますが、それ以外は同じように 対応します。ママ・ババが同じお部屋で寝てい る場合は、お部屋を出ずに寝たふりをして、 時間ごとに声かけするのでも構いません。
そして日ごとに、お部屋に入るし声をかける)時門の 間隔を少しずつ長くしていくのです。
最初は時間がかかり、ほとんどの場合、何度も何度も部屋に入っては出ることになります。しかしそれでも続けていくと、だんだんと短い時間で泣 きゃんで、一人で眠れるようになっていきます。
経験上は、だいたい1週間キ続けると改善 が実感できるようになり、2週間ほど経つと泣く時間もだいぶ短時間ですむようになってきます。 基本的には、体調に問題がなければ継続することが大切です。
ただい週間経ってもまったく改善が実感できないような場合は、何か問題があって改善がみられない可能性があります。ねんねトレーニングを一度中止して、生活リズムや寝室環土、赤ちゃんの体調を確認しトレーニングをやるとしても、しばらく経ってから再チャレンジしてみましょう。
[パターンB]
布団を並らべて一緒に寝ている家庭にも。
➀おやすみと言って赤ちゃんのそばに座ります。
②それでも泣いていたら、「大丈夫よ」「ねんねだよ」などと簡単に声をかけましょう。トントンを追加してもいいですが控えめに。
③赤ちゃんが寝ついたら、そっと離れます。
夜中はお腹が空いていならもちろん授乳や ミルクにしますが、それ以外は抱っこや授乳、ミルクで 寝かしつけるのではなく、同じように赤ちゃんのそばに座って、トントンや声かけだけで寝かせるのです。
トントンや声かけで眠れるようになってきたら、今度 はそのトントンや声かけもだんだん減らしていきます。最 終的に、何もせずにただ見守っているだけで眠るよう 変れるようになる頃には、夜中に起きる回数もぐって減っているはずです。
この方法は、ママパパがお部屋を離れる方法 よりも改善まで時間がかかります。
また、ママ、パパが何もせずそこにいるだけで眠 れるようにする、というのが目標なので、赤ちゃんがママ・パパの近くに寄ってきたり、寝室の中を動き回ったりする場合は忍耐が必要です。それに反応してもとのお布団に毎回戻していると、反応してくれたのが嬉しくてますます動き回ってしまうこともあります。
最初はお布団からはみ出して床で寝てしまったゆ するかもしれません。できるだけ、反応せずにそっと しておくようにすると、だんだんと上手に眠ってくれる ようになるでしょう。
パターンAより時間はかかりますが、見守っていて あげたほうが安心できるタイプのママ・パパ、そして ママ・パパに見守られていたほうが安心して眠れるタイプの赤ちゃんには適していると思います。
[パターンC]
・パターンAと同じく、ベビーベッドなど柵のある環 境で寝ている赤ちゃんにおすすめです。
最初から赤ちゃんを部屋に一人にするのはちょっぴり 心配だけぞれど、2~3週間である程度の効果を 出したいというママ・パパに向いていると思います。 1最初の3日間は赤ちゃんのそばに座ってトントン や声かけて寝かせます。
24日目からは座る位置を少し離して、赤ちゃんに 手が届かないところに移動します。そこから、できる だけ声かけだけで寝かせるようにするのです。 37日目からは座る位置をもっと離しっ声かけもで きるだけ少なくしていきます。
このように、どんどん離れた場所に移動していくのです。
バターンA~C どれも、ママ・パパができるだけ 行もしない状態で赤ちゃんが寝つけるように練習するという部分は同じなのです。
・ねんねトレーニングを始めると、赤ちゃんにとっては 今まで慣れ親しんだ寝しつけ方法が変わるわけです から、特に最初の数日は激しめに泣いてしまうこともよくあります。初日であれば1時間くらい泣くのは残念ながらよくあることなのです
ここで、1時間頑張った後に諦めて授乳ヤ抱っこをしてしまうと、「今はなぜかおっぱいしや抱っ こつをしてくれなかったけれど、頑張って1時間泣い たらおっぱいしゃ抱っこ)をしてくれた!」と、ある種 の成功体験として学習してしまう危険があるのです。
このように学習してしまうと、次に授乳やっ こをしなかった時、ますます頑張って泣き続けるようれ なる可能性があります。
赤ちゃんが泣いたとしても、せめて一度寝るまでは もとの寝かしつけに戻すのはできるだけ避けたほ うが良いのです。
ぶれないことが最大のポイント。※9
【1歳半からの寝かしつけ】
幼児期に入ってだんだんと自分の意思が出てくる とっそう簡単にはいきません。
ママ・パパと一緒に寝たいとか、おっぱいを飲み たい、抱っこしてほしい」というのが、それがないと 眠れないという行動の癖というだけでなく、自分の気持ちとして出てきます。そうなると、そのような寝かしつけ身行動を変えようとした時に、とても強く抵抗するようになるのです。
行動パターンだけでなく、言葉でも伝えながら 本人のやる気を引き出していくことも大切になってき ます。どのように寝るのか、就寝前のルーティーンと合わせて本人と一緒に考えて決めていったり、土 手にできたらごほうびシールを貼らせてあげたりする方法があります。
赤ちゃん期は泣いても時間が来るまで反応しないことによって、泣くという行動に報酬を与えないことがポイントでした。
一方で幼児期は、例えば次のような方法がおすすめです。「ちょっと~してくるから待っててね」と言って部屋を出て、少し経ったら戻ってくるとともに、静かに待っていられたらそれをしっかり褒める。そしてまた理由をつけて部屋を出ていき、戻るまでの時間を延ばしていきます。まず言葉で説明して、上手に行動できた場合に報酬を与えることで、良い行動を強化していくのです。
赤ちゃん期と違い、激しく泣いたりすることは減っていきますが、本人のやる気を引き出すスキルがママ・ババにも要求されるので、ちょっと難易度は上がるかもしれません。
特に、1歳半~2歳半くらいの幼児は、意思ははっきりしてくる一方で、言葉の理解や表現がまだ十分でないことが多いです。習慣 を変えるのはなかなか苦労するというか、時間 がかかることもよくあります。
数ヵ月かけてゆっくりと良い寝つき方を教えていってあげるというつもりで、焦らず気長に取り組んでみてください。※9
【睡眠に関する症状と対応】
「しつけ不足型の不眠」limit-setting type
赤ちゃんの睡眠トラブルで多いのは、夜中に何度も 起きて泣いたり、寝かせようと思っても泣いてばかりでなかなか寝なかったりというものです。
しかし、幼児期に入ってくると、また違ったタイプの 睡眠トラブルが増えてきます。この時期に多い睡眠トラブル。これはたとえば寝る時間になってもまだ遊びたいという気持ちが勝ってしまい「もうー杯水が飲みたい」「もう一冊絵本を読んでほしい」など次々と要求を繰り出してきて、就寝時間が遅れてしまうというものです。
対処法は単純でママ、ババ自身が子どもに言ったことを必ず実行するように決めればよいのです。 泣けば要求を受け入れてもらえると経験した子どもは、その後もどんどん要求をエスカレートさせて、どこまで許されるのか探ってくるようになってしまうのです。決めたルールや約束が守れるか、まずママ、パパのほうが試されているのです。
こうした睡眠トラブルで困っている方にまずやっていただきたいのは、それぞれでのご家庭でのルールを はっきり決めて、子どもにわかりやすく示すことです。まずは寝る前にやることを決め、それを順 番に絵で書いたポスターを作ります。話し合いがある程度できるお子さんでしたら、お子さんの意見も聞いてみてください。絵本など、寝るのが楽しみになるような活動を取り入れて、やることリストを作り、子ども自身にしっかり納得してもらいましょう。
お風呂→パシャマを着る→歯みがき→トイレ→絵本→寝る」といったシンプルなもので十分です。あとはこれをリビングに貼っておいて、毎晩確認しながら行っていきます。ポスターにシールを貼る欄を作っておいて、一つひとつの行動ができたらごほうびシールを貼らせてあげるのも効果的です。
子どもが嫌がっても叱る必要はありませんが、子どもの 言いなりになるのもよくありません。ポスターを見せて 淡々と説明し、親が決してぶれないことが大切です。そして、もう一つ大切なポイントが、起床時間です。どんなに就寝時間が遅くなったとしても、朝は必ず毎日同じ時間に起こすようにしましょう。
ただし、3歳以上で保育園に通っているお子さんは 注意が必要です。3歳頃になると半数近くのお子さんはお昼寝が必要なくなってきますがそれにもかかわらず保育で長時間お昼寝していると、なかなか夜眠れず、就寝時間が遅くなる場合があります。昼夜合わせて睡眠時間が十分確保できていて(3~5歳は10~13時間)、朝起きられるのであれば、就寝時間が多少遅くなってしまっても許容範囲だと思います。
暗闇を怖がったり、悪夢や夜驚症(就寝中に突然叫んだり泣いたりする)の対応
幼児期~学童期にかけて出てきます。
本来寝室は真っ暗なほうが睡眠は深くなりやすいのですが、暗いのが怖いという子には、寝室に小さなライトをつけて寝かせてあげてもよいでしょう。 明るい光、ブルーライトは、睡眠ホルモンであるメ ラトニンの分泌を抑えてしまいます。ライトは電球色 (オレンジ色)でできるだけ暗く、床に置くタイプのものがおすすめです。
お子さんが怖い夢を見て起きてしまう場合は、 たとえば主人公が夢を見た後に目を覚ますような絵本などを利用して、夢は現実とは違うことを教えてあげましょう。また、怖い夢の続きを一緒に創作して、ハッピーエンドで終わらせてあげるのもいいでしょう。
夜中に目を開けて泣き叫んだり、歩き出したりするのは、多くは深い睡眠の間に中途半端に覚醒してしまうことが原因です。
こういった症状のあるお子さんは比較的多く、数パーセントから10%もいるといわれています。 夜中に叫んだり動いたりしている時は夢を見ているわけではありません。しかし完全に起きているわけでもないので、びっくりしたママ・パパが必死になだめても、本人は理解できません。また起こそうとしても起きないどころか、余計に興奮してしまいます。症状が軽く、月に数回起こる程度なら、普通は詳しい検査や治療の必 要はありません。生活リズムが乱れている場合はできるだけ整え、発作時は安全を確保した上で見守っ ていると、そのうちに自然となくなっていく場合が多いようです。
悪夢で起きるのは朝方に多いのに対し、夜驚症では夜の前半に多いです。また悪夢は子ども自身が覚えている一方で、夜驚症は発作時のことを何も覚えていないという特徴がありま
乳幼児期の睡眠や健やかな生活リズムは 子どもの成長発達、そして小学校以降の学習習 慣を支える大切な土台です。
大人では、生活が夜型になっていたり、週末に 朝寝坊をしている場合、生活習慣病などの (さらに早寝できなくなる) リスクが高まることがわかっています。
→子どもも肥満傾向に※2
【お母さんの睡眠不足と対策】
「赤ちゃんが寝た時に一緒に寝てください。そ うすれば大丈夫よ」
→ 出産後のホルモンの変化で、眠りやすくなるなどの多少の変化がママに起こることは知られています。
一方、睡眠リズムを崩してしまい、睡眠 障害に陥ってしまう危険性もあります。
十分な睡眠時間が取れないママたちが、せめて少しでも「ましな」睡眠を維持する方法として、私はこの「概日リズム」(昼に目が 覚め夜に眠くなるリズム)をキープすることをおすすめします。
・大前提として、赤ちゃんが寝た(つまり自分も 眠れる)タイミングで眠くて寝られそうな場合は、 いついかなる時でも一緒に寝てください。皆さんは大変重重篤な睡眠不足の状態なので、仮眠は常に体にとって良いことです。
・実際は、赤ちゃんが寝え時点で寝たいけど寝られ ないことのほうが多い。
→概日リズムに合わせて、なるべく寝なり ようにするタイミングと、ぼけーっとするタイミングに分けていきます。
ざっくり分けると、午前中と夕方→なるべく 寝ない」「午後 ぼけーっとする」に大別さ
れます。
【生理的な眠気のピーク】
→➀夜②午後2時前後
夜に眠気のピークが来る、つまり昼は起きて 夜は眠るリズムを崩さないようにするためには、午後2時前後に昼寝の時間を設けるこ とは有用です。時間にこだわる必要はありません。 決まったタイミングで眠気が来る ようになるとベターです。
赤ちゃんは生後3ヵ月くらいになってくると、ある程度 日中の睡眠(午前寝か午後寝)が一定のタイミングになると言われています。この時期に、赤ちゃんの午後の睡眠のタイミングでママも日中の眠気のピークが来るようになることが狙いです。
・ 3時間おきの授乳や夜泣きに細切れ 睡眠を強いられるママにとって、せめて「概日リズム」をキープすることは死活問題です。 効果抜群の方法「朝日を浴びること多くの研究で、眠気を促すホルモン垢(メラト ニン)が日の中に入る光でコントロールされていることが証明されています。特に、相 に光を浴びることで眠気ホルモンは適切な時間(夜)に分泌されるのです。※9
3章.睡眠習慣形成のメソッド
【4時間おきの授乳】
この方法は、何十年も前に自宅出産の代わりに病院で分娩し14日間入院するのが一般的になったときに広まりました。赤ちゃんは授乳の時間がくると4時間おきに母親の病室に 連れてこられ、片腕きっちり10~15分ずつ 授乳されたあと、再び連れて行かれました。
・産後すぐの時期に1日6回の授乳回数 では、胸に刺激を与えて母乳がよく出るように するのに十分ではない。
・生後すぐの赤ちゃんは、飲む量が少なく頻繁に授乳する必要がある。6回に制限している と、1日に必要な量を飲みきれていない可散性がある。 生後1~6週の赤ちゃんは、後乳に達するのに最低30分はかかる。
・後乳には前乳の3倍もの脂質が含まれて おり、赤ちゃんの空腹感を満たすのに不可欠で ある。※7
【「自己要求」授乳に基づく習慣の形成】
・たいていの赤ちゃんは、授乳の時間も睡眠の時間も、自然に規則的なかたちにおちついていくものです。親がそのようにしむけることも手伝って、やがて授乳の時間割は落ちつき、それが赤ちゃんにも親にもムリなく受け入れられて、生活のリズムができていきます。赤ちゃんはめいめい、(1時間半から4時間ぐらいで目をあます)自分に合う時間割をつくりだしていくものです。しかしそれには、数週間はかかるでしょう。
習慣を早くつけるために、眠っていても、授乳のあと3.4時間たっていたら、おこしてのませてもちっともかまいません。
昼と夜が反転していても、生まれて数週間もすれば、夜の睡眠時間はだんだん長くなってくるし、夕方泣きさわぐのも、永久につづくわけではありません。
2,3か月もすれば、少しずつよくなってきます。昼間はあまり眠らないで、お乳をのんだり、はしゃいだりむずがったりするようになり、夜はほとんど通して眠ります。
お誕生近く(1年後)にもなれば、たいていの赤ちゃんは、夜通しねむります。朝早くに目をさまして、お乳をほしがるかもしれませんが、のんだら、また1,2時間は眠るでしょう。このころになると、1日3回の食事をとり、そのほかに軽い食事を2回ほど食べます。そして、1,2回ひるねをして、最後の授乳がすんだあと、適当な時間になったらねむります。
自己欲求授乳といっても、生後2ヵ月までは3時間おき、ついだ3時間半おき、3ヵ月をすぎたら4時間おきぐらいが適当だということを、一応頭にいれておいて、おこしてのませた方がよいでしょう。昼間のうちに、5時間も6時間もねむらせておくと、夜3時間ごとぐらいに泣いて、夜と昼とをとりちがえた赤ちゃんになるでしょう。
赤ちゃんが泣くたびに、今すぐお礼をやろうかもう少し待とうかとイライラせずに、のんびりかまえてだんだんに、母乳だったら2,3時間おきにミルクだったら3、4時間おきに近づけるようにする方が、かえって早く慣れてくれます。
ふつうは、赤ちゃんがお腹を空かせそうな時間を見はからって、適当な回数だけのませ、赤ちゃんがなれてきたら、夜中の授乳はやめます。
「自己要求」授乳についての誤解として、進歩的にやろうとしている若い親たちのなかには、今までやっていた時間厳守の授乳法をやめるには、その正反対のことをしなくてはいけないと考えて、赤ちゃんが目をさましたら何時であろうと授乳し、お乳をやるために起こすようなことは絶対にしないという人がいます。そうしても、栄養の点から、なにも心配はいりません。
Most babies soon fall into a regular pattern of feeding and sleeping. Some newborns seem to come out of the hospital already set on a two-to four-hour feeding interval. Others seem to fashion a schedule of their own, though it may take a few weeks for them to become consistent about it. Smaller babies tend to eat more frequently than bigger babies. Breast-fed babies on average eat more often than bottle-de babies because breast milk is digested more quickly than formula. All tend to gradually lengthen the interval between feeding as they grow bigger and older.
They may have a stretch of fretfulness lasting several hours, which usually occurs in the early evening. During these hours, a breast-fed baby may want to nurse almost continually, crying if she is put down. A bottle-fed baby may act hungry but not take much if offered a bottle, though she may suck avidly at the pacifier.
Parents shouldn’t get the idea that the more they give up for the child, or that have to prove that they are good parents by ignoring their own convenience.
Parents shouldn’t get the idea that the more they give for the baby the better it is for the child, or that they have to prove that they are good parents by ignoring their own convenience.
If you wake your baby during the day whenever he’s still asleep, four hours after the last feeding, you are helping him to establish regular daytime eating habits. If, when he stirs and whimpers a couple of hours after the last feeding, you hold back for to go to sleep again or offer a pacifier if he really wakens and cries, you are helping his stomach adjust to a longer interval. If, on the other hand, you always pick him up and feed him as soon as he stirs, even though it’s shortly after the last feeding, you keep him accustomed to short intervals and small feedings.
The easiest way to begin scheduling a baby is to wake here during the day if she is still asleep, four hours after her to eat; she will probably act starvingly hungry within a few minutes. But suppose she wakes an hour after her last feeding. You don’t have to feed her the minutes she whimpers. She’s not sure herself whether she’s hungry.
But if instead of settling back to sleep she wakens fully and starts crying hard, it does no good to wait any longer.
What if she starts a pattern of waking soon after each feeding? Perhaps she needs more to eat. If she is breast-fed, nursing her more frequently will increase the milk supply in a few days, so she’ll be able to take more at each feeding and again lengthen the time between feedings.
ミルクの場合は、授乳のたびに、哺乳ビンに入れるミルクの量を30ccか、もう少しふやしてみて、授乳の間隔がのびていくかどうか様子をみてごらんなさい。
覚醒後の授乳の間隔をつめてよいケースと悪いケースは、
If baby who generally can go three or four hours awakens after two or two and a half hours and seem really hungry, it is all right to feed her then. But suppose she wakes up after only an hour. If she finished her usual bottle at her last feeding, she probably isn’t hungry again so soon. It is more likely that she has been awakened by indigestion. You can try burping her again, or see whether she will be comforted by a couple of ounces of water or a pacifier.
If a baby is a listless, sleepy feeder at first, or a restless, fretful waker, or well established, it will be more comfortable for all concerned to go more slowly.
【Scheduling】
・1~3ヵ月
By one, two, or three months of age, babies come to realize, they don’t need the middle-of-the-night feeding and will give it up.
・4~12か月
Somewhere between the fourth and twelfth month,they will be abele to sleep through the feeding of the parent’s bedtime, too.Individual babies differ widely in how soon they can comfortably settle down to regular schedules.
・1歳近く
A baby approaching her first birthday usually sleeps through the night, though she may awaken early for a feeding. She eats three meals and couple of snack, has a nap or two and goes to sleep at a reasonable hour, often after a last breast-or battle- feeding.
How does all this fall into place? It isn’t only what the parents do. It’s the baby herself, gradually. Lengthening the time between feeding and shortening the sleep periods. Along with her own maturation, she just naturally tends to fit into the family’s schedule.※6
ディマンド・フィード(赤ちゃん主導型の授乳法)
⇒低出生体重の赤ちゃんや双子など自分から おっぱいを欲しがらないことが多い。生まれてたった数日の赤ちゃんが、十分におっぱいを与えられなかったために深刻な脱水症状に陥ることも。
母乳は需要と供給の原則に基づいて作ら れますので授乳と授乳の内に赤ちゃんを長く 寝かせすぎると、1日の授乳回数が少ないせい で、母乳をもっと作るようにママのおっぱいに シグナルを送る日数が不足してしまいます。
・眠ってばかりだった赤ちゃんでも、2~3週もする ともっと頻繁に目を覚ますようになって、ママガ 製造している母乳以上の量のおっぱいを欲しが るようになります。そうなると、赤ちゃんが必要とする 栄養分を満たすため、昼夜を問わず2時内お きに授乳をしなければいけなくなるのです。 授乳間隔が長く空くこともありますが、夜中 に飲む量が増えるという悪循環に陥ってしまいます。
→疲労とストレスで母乳の出が悪くなるため、 少量ずつ頻繁に授乳する必要が増えてくる。
○抱き方が悪いと、赤ちゃんは上手におっぱいが吸えず、ママの乳首が切れて出血したり、痛み始めたりする。
○よく眠る赤ちゃんで、新生児期に授乳間隔が開きすぎるとおっぱいの出を安定させるの が難しい。
○私の経験や睡眠トラブルについて書かれたイギリスの研究結果が正しければディマンド・フィードで育った赤ちゃんは、何ヵ月かたてば、何もしなくても自然に健康的な睡眠パターンを身に付けるわけではありません。
○もう一つの問題は、少量・頻繁授乳(ディ マンドーフィードが導併発しやすい)で育っている 赤ちゃんは、いつもおっぱいを飲みながら眠ってしまう点です。※7
【ジーナ式】
Gina Ford. 1960 ~ 英
1987 ~ 12年間マタニティーナースとして世界各地の300を超える家族の元で働く
その当時流行っていた子育て本は、すべて赤ちゃん主導の育児を推奨し小さな赤ちゃんを分刻みで管理するのは不可能だと主張していました。
1999年 初版出版(ベストセラーへ )
⇒「幸せで元気いっぱいの満ち足りた子になるよう に、生まれたばかりの赤ちゃんに一定の生活リズム を身に付けさせるにはどうすればいいねか」という方法
≫昔ながらの4時間おきの授乳スケジュール とは違い、次の授乳時間や寝つくまでの長 時間、赤ちゃんを泣かせておくようなことはしません。
ジーナ式スケジュールは、健康で標準的な赤 ちゃんがもつ食事や睡眠の自然なサイクルに合わせて作られました。また、他の子よりも長く眠る必要のある赤ちゃんもいれば、授乳間隔が長めに空いても大丈夫な子もいるという点も考慮されています。このスケジュールの目的は、 授乳をせずに赤ちゃんを夜通し眠らせること ではなく、日中の授乳や睡眠を管理すること で、赤ちゃんが夜中に目を覚ますのを最小限に 抑えることなのです。
たとえ赤ちゃんが目を覚ましても、おっぱいを飲んだらコトンと眠りに戻るようになります。
また、赤ちゃんの授乳間隔が空いてきたら、長 時間眠るのは日中ではなく夜中になるように組 み立てられています。ほとんど何もしなくても授 乳のパターンがすぐに定着する子もいれば、何週間もかかる子もいます。※7
Unlike the old-fashioned and inflexible every-four-hours routines, my routines are based on a baby’s natural feeding and sleeping rhythms, ensuring that a baby’s needs are met before he gets distressed or overtired. Most important, the routines can be adapted to suit the individual needs of each baby. ※7
ジーナ式の一番の目的は、赤ちゃんがたとえわずかな 時間でも泣かなくてすむように、行をしてほしいかを理 解し応えることなのです。赤ちゃんが泣くのにはさまざま な理由があることをパパやママに理解してもらいた いのです。早い段階で生活リズムを整えておけばって マは赤ちゃんが何をしてほしいのかすぐに理解し予測 できるようになります。結果として赤ちゃんはほとんど泣 <必要がなくなります。
○どれくらい早く夜通し眠るようになるかは、体重と日 中に飲めるおっぱいやミルクの量によってほぼ決まり ます。
ジーナ式の目的は、必要な栄養分のほとんど を日中摂取して、赤ちゃんが心身ともに準備ができたときに、自然と夜通し眠るようになるお手伝いをすることなのです。
1年を通して、睡眠と授乳に関する赤ちゃんの ニーズは絶えず変化していきます。最初の3ヵ月で、赤ちゃんが昼間に必要とする睡眠量は徐々に減っていきます。目を覚まして遊んでいる時間を楽しむようになり、刺激を受ける 「遊びの時間」が必要になってきます。時期がくると離乳食も始めなければいけませんし完 全母乳での育児期間は現在6ヵ月が推奨 されています)。最初の1年を通して、睡眠と授 乳に関する赤ちゃんのニーズは絶えず変化していきます。
・ジーナ式は、赤ちゃんが自然にもつ睡眠パターン や授乳のリズムを見つけ出すお手伝いをするためのものなのです。※7
・いつも機嫌が悪く寝つきが悪い場合でも、これ は赤ちゃんのその後の睡眠習慣とは関係ないのです。
「ジーナ式スケジュール」の目的
夜はすんなり就寝し、22時台の授乳のあと は再び眠りに戻り、夜中の授乳で一度は目を 覚ましても、それがすんだらそのまま翌朝の6~7時 まで目を覚まさないという規則正しい睡眠パターンを赤ちゃんに身に付けさせることだという点で す。これを無理なくできるようにお手伝いすること(小さいうちから夜通し眠り健康的な睡眠習慣を長期的に定着させる )
⇒達成のポイントは、(微調整はするものの)
スケジュールが定着するまで根気強く待ち一貫し た姿勢で取り組むことです。
[大原則]
➀赤ちゃんに「ねんねの時間」として覚 えさせる「サイン」を正しいものと関連付けること
②病院から戻ってきたその日から赤ちゃんの授乳時間を管理すること
飲めなかった分を次の授乳で余分に飲めるほど赤ちゃんのお腹は大きくありませんので、お 昼寝の時間が長すぎるせいで授乳を1回抜い てしまうと、結局夜中の授乳の量が増えることに なります。(お腹をすかせて夜通して2時間おきに目を覚ますのを防ぐには、日中に少量ずつ頻繁に授乳をするのが不可欠です)
・生後3ヵ月ごろには夜通し眠れるよう益になる という点では、同意見の専門家もいる一方で、そこに 至るまでの方法を教えることの重要性はあまり 強調されません。3ヵ月目に状況が奇跡のように改善すると信じています。
母親が1日目から授乳スケジュールを組み立てて赤ちゃんが昼と夜の違いや、お昼寝と夜の睡眠は 別のものだと学ばなければ、なかなかそうはなりません。
○新生児期は、多くの赤ちゃんは「自らおっぱいを欲 しがらない」場合や、病院で授乳の時間がきっちり 管理されていることもあり、(脱水症状を防ぐためも あり)赤ちゃんが確実に十分な量を飲めるように重くためにもジーナ式がある。
○ジーナ式が成功するかどうかは、の赤ちゃんが授乳の 時間に合わせて目を覚まし、2授乳間隔を長く空 みすぎないようにできるかの2点にかかっています。
・母乳の出が安定したあとも決められた時間 より早く赤ちゃんがおっぱいを欲しがったら、どうして 次の授乳の時間がくる前にお腹がすいてしま うのかを考える必要があります。
・ジーナ式の成功の秘訣は、フレキンブルである という点なのです。体の準備が整う前に、 授乳間隔を決して無理に広げようとし ないようにしてください。
※9
4章.寝室環境
【睡眠に影響する要因のコントロール】
・光の対策
寝ている間は、できるだけお部屋を真っ暗にしたほうが睡眠は深くなります。遮光カーテンを使いカーテンの上下左右の隙間からの光も遮断するよう、テープでとめたり他の布をかぶせたりしてみましょう。エアコンや空気清浄機、加湿器の動作ランプが明るい場合は、アルミホイルを貼って光が漏れないようにしてみてください。夜中のお世話で光が必要な場合や、幼時になったお子さんで、暗闇を怖がる場合には、床に置くタイプの暖色系ライトをつけてあげるといいでしょう。※2
・夜のブルーライト
「目から近い距離で」見ないようにする必要があります。眠気ホルモンが夜に分泌されにくくなることが知られています。
ベッドに入ってからの眠りに落ちるまでの時間が長引いたり、体を休めるための睡眠(レム睡咾) が減ってしまう、体内時計そのものを(ひどいと 2時間近く)かまわせる作用があります。
[暖色灯]
→ブルーライトを含まないことが特徴であり、 ブルーライトを含む光に比べて、眠気ホルモンへの 影響が少ないことが研究で証明されています。 0歳の時は、夜8時以降間接照明に切り替える生活を送っていました。台所や廊下の電気だけをつけるという、即席間接照明でした。※9
・物音対策
物音に敏感な赤ちゃんの場合は、ホワイトノイズをつけるのもオススメです。ホワイトノイズというのは、昔のテレビの砂嵐のようなザーという音で、周りの物音、たとえばリビングの話し声や台所でお皿洗いをする音、外の道路を通るトラックの音などを、かき消す効果があります。月齢が低い赤ちゃんの場合には、ホワイトノイズを聞くこと自体で安心して眠ってくれる場合もあるようです。眠っている間はつけっぱなしにしておくのがおすすめですが、どうしても気になる場合は、寝ついた後にだんだん音量を下げて止めるのも試してみてください。※2
・「ホワイトノイズ」で、物音に敏感で起きてし まう場合、物音をかき消してしまうという方法があります。しーんとした中に物音がすると目立って聞こえてしまいますが、ザワザワした中では 物音は日立ちません。そのザワザワ音に赤ちゃん にも慣れてもらいましょう。川のせせらぎ、雨の音 など、ホワイトノイズに近い自然音でもOKです。
できれば赤ちゃんが寝てる間は流しっぱな しにしたほうが効果は高いと思います。ただ、 ママ・パパが気になるようであれば、音量を少し下 げたり、フェードアウトして消してしまっても良いでしょう。※9
・室温対策
室温はちょっと涼しめ、20度前後に調整するのがおすすめです。赤ちゃんの温めすぎは、乳幼児突然死症候群といって赤ちゃんが突然亡くなってしまう病気のリスクにもなります。また、体温は明け方にかけて下がっていき、その後起きる時間にかけて再び上昇していきます。眠りに入る時には、熱がこもらないようにして、自然に体温が下がるようにするのがいいでしょう。
夏場は20度まで下げるのは現実的ではりませんので、エアコンの設定温度は25~27度くらいにし、除湿モードも併用してみてください。寝ている間に、汗をかかないくらいを目安に、調整してみてください。※2
安眠のためには快適な睡眠環境が欠かせません 赤ちゃんが眠るのに適した室温の目安は20~22度 湿度の目安は40~60%と言われています。赤ちゃんは月齢が上がってくると、必ずしも日を栄ました 途端に泣くわけではありませんので、大変便利な 機能です。赤ちゃんが何時に目を覚ましたかを把握して おけば、次のお昼寝時間を設定するのにも役立ちます。※8
環境
室温は冬19C,夏26C※10
【睡眠衛生】
部屋の温度13~29°部屋の湿度40~60%※9
室温は16~20度になるように調 節してください(The Lullaby Trustが推奨する 温度設定です。)※7
【Curtains】
Curtains should be full-length and fully lined with blackout lining. Fix them to a track that fits flush along the top of the window. Ideally, they should have deep matching valance, which is also lined with black out lining. There should be no gaps between the sides of the curtains and the window frame; even the smallest chink of light canbe enough to wake baby earlier than 7am.
As your baby gets older, he may not settle back to sleep if woken at 5 am by early-morning sun in the summer or by streetlights.
When the lights are off and the curtains are closed, it should be so dark that you are unable to see your partner standing at the other side of the room. Research has shown that the chemicals in the brain alter in the dark, conditioning the body for sleep.
【The Nursery (= a room in a house where a baby sleeps)】
The current in about house advice from the Academy of American Pediatrics(英保健省も) is that your baby should sleep in the same room as you until he is six months old. However, I still believe it is important to have the nursery ready on your return I from the hospital. When babies are very small (新生児期), especially if they have become over tired and overstimulated, it is useful to have a quiet, comfortable room where they can wind down.
【Lighting】
If the main light in the nursery is not already fitted with a dimmer switch, it would be worth while changing it. In the early days, dimming the lights when settling the baby is a good association signal.※7
5章.SIDS対策
【仰向け寝】
うつ伏せは、以前は「頭の形がよくなる」などの理由で、うつ伏せ寝が勧められた時代もありました。
仰向け寝が推奨されている一番の理由は、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを下げる為です。特に生後2~6カ月の間に多く、日本でも毎年100人前後の赤ちゃんがこの病気で亡くなってます。
仰向け寝が推奨されている一番の理由は、乳幼児 突然死症候群(SIDS)のリスクを下げるため。SIDS は、元気な赤ちゃんが寝ている時などに突然亡くなって しまう、原因不明の病気です。名前がついたのは1960 年代です。特に生後2~6ヵ月の内に多多い。
うつ伏せ寝ブーム
欧米では1970年代から80年代にかけて、一大ブーム になりました。赤ちゃんはうつ伏せのほうがよく寝るし、頭の形もよくなるというメリットがあったためです。 1980年代には、日本でもうつ伏せ寝が広がってきて いました。しかしそのうつ伏せ寝が推奨されを結果、突然死する赤ちゃんが増加してしまったのです。1980年代後半からSIDSとラフ伏せ寝の関係が指摘され始め、アメリカでは1994年仰向け 寝推進キャンペーンが始まったことをきっかけに、SI DSは激減しました。
SIDSのリスク因子はさまざまなものがあります が、一番大切なのは、赤ちゃんを仰向けで寝かせることです。
SIDSの原因はまだはっきりしていませんが、周囲に 置いてある物により呼吸が妨げられる窒息とは 異なり、赤ちゃんがもともと持っている性質に、リスクとなる環境因子が重なって起こるようです。
寝かせるときは仰向けでも、ママ・ハバが寝入った後にうつ伏せになってしまうこともありますよね。アメリカ小児科学会は、仰向けからうつぶせ、そしてうつぶせから仰向けの両方向の寝返りが スムーズにできるようになった子は、うつぶせになってしまったのを必ずしも戻さなくていい、と述べて います。
特にリスクが高いのは、低月齢の子がいつもと違ってうつぶせになってしまった時。
寝返りを始めた頃の赤ちゃん
まだ自分では仰向けに戻れないのに、就寝時にごろごろ寝返りをしてうつ伏せになってしまう時、仰向けに戻せばそのまま眠れる子は、ぜひ戻してあげてください。
いくら仰向けに戻してもすぐうつ伏せになってしまう 子は、うつ伏せになった赤ちゃんがそのまま寝つく 家まで呼吸を見守り、寝ついた後にそっと仰 向けに戻してあげるのがよいでしょう。
夜中に寝返りしてしまう事への対処法
寝返り防止クッションは窒息のリスクがある(↑アメリカで1997~2010の 13年間で1~4ヵ12人 )。
一番大切なのは、ママ、ババが 寝ている間にうつ伏せになってしまってもリスクが 最小限になるよう、柔らかい布団や枕・ブラ ンケット・柔らかいおもちゃなどを使わないことです。これは、どんな月齢のお子さんでも共通する大切なポイントです。
欧米では、ブランケットや枕などを何も入れなり、 空っぽのベビーベッドに寝かせるのが最も安全といわれています。敷布団は赤ちゃん用の硬いマット レスを利用し、しわがで ないようにシーツをぴったりといてください。
枕やブランケット、掛け布団は使わず、低月齢の赤ちゃんはおくるみをぴったりとくるみ、おくるみを卒業した赤ちゃんは、スリーパーという着るタイプの毛布を着せて寝かせるのがおすすめです。これらは、ベビーベッドではなくお布団で寝かせているご家庭でも同じです。掛け布団なしでは寒いのではと思われるかもしれませんが、室温や服装、スリーパー の厚さで調節しましょう。暑すぎる環境もSIDS のリスクといわれていますので、少し涼しいくらいで 大丈夫ですよ。
赤ちゃんがベッド柵に頭をぶつけるのを防ぐクッション (ベッドバンパー)も起こす窒息のリスクがあります。
厚生労働省が勧めているSIDSのポイント
1仰向けに寝かせること
2できるだけ母乳で育てること
3禁煙すること
アメリカ小児科学会のガイドライン
「親と同じ寝室で別のベッドに寝かせるのが よい」
・添い寝はリスクが高い説
原因はよくわかっていない。
仮説として、親の布団がかかってしまったり、親が 寝返りをした際に渡されてしまったりすることや 一緒に寝ることで赤ちゃんが温められすぎてし まうことが想定されます。
特に生後3ヵ月未満は添い寝を避けること をおすすめしています。
SIDS研究の多くは添い寝文化のない欧米のものなので、いつも添い寝している赤ちゃんでなく、たまたま理由があって添い寝をした赤ちゃんの SIDSリスクが高いのではないか、という意見もあります。添い寝にも母乳育児がしやすいなど多くのメリットがありますし、文化的なことも考え ると添い寝は禁止すべきとまでは私も思いません。
どんな月齢でも、もし添い寝をする場合には、一緒に 寝る親はアルコールや睡眠薬の摂取はやめましょう。
ソファでの添い寝は非常に危険です。また、一般的な大人用敷布団も柔らすぎる物が多いので注意してください。
親も厚着をして枕や掛け布団なしで眠るのが一番安全です。
柵のないベッドでは転落が心配。転落防止用ガードは、対象月齢は18ヵ月以上で買未満 で使用した場合、ガードとマットレスに挟まれてしまう危険性があります。転落に備えたクッションも 窒息が心配。囲まれてないときは、マットレスを床に置いて寝るのがいいですが、マットレスの硬さに注意。
別の布団に川の字で寝る方法は、ママ・パパの布団が赤ちゃんにかからないよう、少し離れたところに赤ちゃんの布団を敷けば、なお安心です。
ただし、赤ちゃんが布団と布団の隙間などにはまり込んでしまうリスクはやはりあるので、可能であればベビーベッドを利用するのがおすすめです。※2
0歳の赤ちゃんの寝床には、窒息防止のため、掛け布団や
ブランケット,枕・ぬいぐるみといったやわらかいものは置か ないようにしましょう。※8
【寝具】
【布団】
新生児は1日約20時間も眠る。
0歳児の事故死のNo.1は窒息。布団は鼻や口を覆わない、適度な硬さが必要です
やわらかすぎる布団は、骨や関節の発達に影響する事もあります。うつ伏せで花や口が塞がれてしまうようなやわらかい布団は窒息の危険がNG。赤ちゃんの布団は手のひらで押した時に手が沈み込まない程度の硬さが必要です。枕もリスクになります。
赤ちゃんの皮膚は大人の約1/2の薄さが傷つきやすく、アレルゲンが入りやすいといわれています。※1
·Body heat escapes through the top of the head, blocking it off increases the risk of over heating. This is thought to be a contributing factor in crib death. (SIDS)
【睡眠衛生】
…「良質な睡眠を促進するため に推奨奨される適切な行動や環境」
2014年厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針」
● 睡眠に良いこと
➀睡眠時間7時間以上
②適度な運動としっかり朝食を取ること
③寝る30分~数時間前の入 浴
④部屋の温度13~29°
⑤部屋の湿度40~60%
⑥部屋の音はまったくの無音ではなく遠くで かすかに音が聞こえる程度
⑦部屋の照明は暖色系の間接照明
⑧午後の早い時間帯の30分程度の昼寝
⑨決まった時間に起きること
●悪いこと
➀睡眠時間6時内未満
②寝る3~4時間前のカフェイン (チョコレート、緑茶、紅茶、ココア、栄養・健康ドリンクも)
③寝酒・寝タバコ
④休日前日の夜更かし、休日の遅起き
⑤決まった時間に寝るために、眠 ないのに布団に入る
「寝る時間を整えるために、眠くないのに布団に入るの は憂ダメ。それよりも起きる時間を合わせましょう」 睡眠医療医が必ず患者さんに説明することです。
睡眠衛生が悪い環境にいると起こる事
○睡眠中に分泌される「成長ホルモン」と いうホルモンが不足する。成長ホルモンは体内 のミネラルや水分を調節する重要なホルモン。 成長ホルモン不足によって、お肌の潤いが失われてしまう。骨密度や免疫にも関わっているホルモンのため、睡眠不足が続くと体が老化してしまいます。
○交感神経が過剰に興奮した状態を作り出してしまうのです。また炎症を起こしたり酸化したりして、過剰なストレスを血管に与えます。
○発がん性。メラトニンの分泌が乱れからでは。 夜勤をされている人を何万人も調査した研究から。
○細切れ睡眠は産後うつの発症リスクとなる ことが証明されています。
マタニティ・ブルー
一過性で起こる産後女性の気分障害。おま よそ85%の女性に起こるといわれています。
出産後、特に3~5日後に気分が沈んだり、
イライラしたり、物覚えが悪くなったりする。
産後うつ
一定の診断基準を満たした周産期の精神障害。出産直後の母親の死因の一つ。
「ママの睡眠の質が悪いと、産後うつのリスク が増す」ということを証明した論文が2010年代から発表され始める。
2005年に発表されたカナダの研究から。
→午後10時~午前6時の間に赤ちゃんが 夜泣き3回未満、ママの睡眠時間6時間 以上というのが、産後うつから身を守るための一つの目安となります。※9
6章、その他の習慣を作るもの
【テレビ】
子どもがテレビ番組の意味をきちんと理解 できるのは、2~3歳以降といわれているのです。 教育的な内容のコンテンツであれば、2~3歳以降 にテレビやタブレットを利用するのはいい影響があるかもしれません。
赤ちゃんや2歳頃までの子どもは、教育番組から 何かを学ぶのは難しい場合もあるようです。外出 先や家事でちょっと手が離せない時など、落ち着 いて座らせておくために短時間利用するのは いいと思いますが、毎日そればかりをずっと見つめて 遊びの時間が減ってしまうのは、避けたほうがよさそうです。
【おもちゃ】
遊びは創造的問題解決能力や、協力的な態度、論理的思考力知能指数などの高さと関連していました。遊びにより社会的 感情的な内超が減り、言語能力が向上して、発達が促されることが確かめられています。おもちゃは、このような子どもにとって大切な遊びをより充実させるための道具なのです。
スキルを発達させるためには、大人が適切な関わりをしながら遊ぶことがより重要です。※2
【絵本】
読み書きに必要な能力を総合的につけることにつながります。そのまま絵本を読むだけでなく 文字を拾いながら読んだり、子どもに簡単な質 油問を投げかけたりすることで、鈴総合的に 能力を伸ばせる可能性があります。 自宅ですぐ絵本を手に取れる環境にあっ たり、読み聞かせの回数や種類が多かっ たりするほど、絵本を読んでいる時に脳が 活発に活動してることがわかりました。
乳児や幼児の知育玩具や教材はさま ざまなものがありますが、それらの基本となる のは、やはり絵本といえます。
【体罰】
正期産で生まれた赤ちゃんの脳は平均で350g といわれていますが、6ヵ月頃に約660g,そして1歳 頃に約950gと、大人の脳の7割程度の重さまで発達します。
その後、シナプスという脳細胞同士の結合も どんどん増えていき、シナプスの数は乳児期 後期~幼児期にかけてピークを迎えます。10 歳頃までにはシナプスの刈り込込みが行われ シナプス結合は半減します。
しかし、特別なトレーニングを積むことで、 脳の機能を伸ばして特殊な能力を身につけ ることができるかというと、それにはあまり医学 的な根拠が妥当性はないようです。
体罰に「しつけ」の効果はない。
明らかな虐待や怒りに任せた暴力ではなく、しつけのための意図的な体罰であっても、体 罰は 子どもに大きな悪影響を与えることが、医学研究からもわかって好きています。
しつけとして体罰を受けている子どもは実際に暴力行為を行いやすいことがわかっています。
親から体罰を受けていた子どもはそうでない子どもに比べて、人との関わりの中で暴力に訴えることを容認する傾向が高く、いじめの加害者や被害者となりやすい傾向にあった のです。
体罰は、脳(前頭葉の中前頭回や前帯状皮質)を萎縮させ、その子の性格を変えてしまう可能性があるのです。
DVや性的虐待を子ども時代に目撃して及び性的虐待を受けた子どもたちは、見たくないものを見ないようにするため、後頭葉にある視覚野という部分が萎縮する。※2
【タイムアウト】(アメリカ小児科学会web)
2~5歳の幼児がかんしゃくを起こしている 時など、言葉で伝えるだけで不十分な場合の 手法
➀「(悪い行動)をやめないと、タイムアウトに しますよ」と警告する。
と警告する。
②それでも悪い行動を繰り返したら、 部屋の隅など静かな場所に連れて行く
③タイマーで時間を測り、年齢×1分間、 その場所にいさせる。
※タイムイン・クールダウンの時間をとるのはタイムアウトと同じなのですが、タイムアウトと違い、親がそばに寄り添って子どもを落ち着かせます。
筋力とメンタルヘルスが相関する。
【運動習慣】
WHO:子どもの肥満や生活習慣病を予防するための乳児の運動についてのガイドライン まだ動けない赤ちゃん:1日合計30分以上、うつぶせ練習
0歳:ズリバイやハイハイなど、できるだけ、長い時間床で遊ぶこと
1~2歳:1日3時間以上、多少なりとも体を動かす遊びをすること。できれば、体温が上 がって少し息が切れるくらいのやや激しい運動、たとえば早歩きやタンス、2輪・3輪車遊びなどもすること、
3~4歳:1日3時間以上の遊びと、1時間 以上のやや激しい運動をすること。
【赤ちゃんが受ける定期の予防接種】
0歳児のうち6種類(13本)
生後2ヵ月、B型肝炎、ヒア、肺炎球菌
赤ちゃんはお腹の中にいる間にママから免疫をもら いますが、生後6ヵ月頃にはこの免疫が切れてしま います。予防接種を受けられる月齢になったら、なるべく早く済ませることが大切です。
日本の制度上予防接種を打つ間隔はある 程度開ける必要があるので、1本1本打っていると免疫をつけるのにかなりの時間がかかってしまい ます。接種を待っている間に病気にかかってしまっ たら悔やんでも悔やみきれませんから、同時に 打てるワクチンは同時に打ってしまうこと、つまり同時接種が必要です。
同時接種というのは、同じ日に同じ場所で 複数のワクチンを接種することです。
ワクチンの種類も、今の親世代が子どもだった頃より増えている。しかし技術の進歩によって、接種する抗原の種類は以前より大きく減っているのです。さらに、ワクチンの抗原の量も、自然に感染するよりずっと少ないことがわかっています。現在のワクチンは、できるだけ少ない負担で効率的に免疫をつけられるように工夫されている。
日本では、同時接種をしない土場合、不活化 ワクチンを接種した後は中6日以上生ワク チン前の後は中27日以上、次の予防接種まで間隔を空けることになっています。
不活性化ワクチン(B型肝炎,ヒブン肺炎球菌et) は、細菌やウイルスを殺して、免疫を作るのに必要な成分を取り出して作られています。
十分な免疫をつけるには3~4日ワクチンを打つことが必要です。
生ワクチン(BCG,MRC麻しん風しん混合) 水痘など)は、病気の原因となる細菌やウイルスの毒性を弱めたものです。生きた 細菌やウイルスが体の中で増殖して、免疫がつくという仕組みになっているので、 2回の接種で十分な免疫をつけることができます。
[接種間隔]
同じ種類のワクチンを打つ場合、効率的に免疫をつけるため、決められた間隔を空ける 必要があります。
生ワクチンの場合は異なる種類であっても、 間隔を中27日以上空ける必要があります。 最初に接種した7クチンの影響で、後から 接種したワクチンの免疫がつかなくなるのを防ぐためです。
生ワクチンの予防接種をすると、体の中で弱毒化された細菌やウイルスが増殖します。 すると体の中では、それらの増殖を抑える インターフェロンという物質が体の中で作ら れます。
しかし、このインターフェロンが作られている時期 に別の生ワクチンを接種すると、後から接 種したワクチンに入っていた細菌やウイルスが 増殖できず、ワクチンの効果が弱まって しまうことが知られています。
異なる種類の生ワクチンを打つ場合、インター フェロンの影響を避けるため、同時接種にす るか、27日以上の間隔をあける必要があります。しかし、異なる種類の不活化ワクチン同士 生ワクチンと不活化ワクチンの接種間隔に 医学的な根拠はありません。
日本では、副反応がおさまった段階で次のワクチンを接種するという考え方で、接種間隔が定められているようです。たしかに、1日や2日 などの間隔で接種した場合、どのワクチンの 副反応なのかはわからなくなるかもしれません。しかし、大抵の副反応は一時的な発熱など の軽いものであり、どのワクチンが原因であっても、特別な対処は必要ないことが多いです。 また、副反応が起きる頻度は、日数を空けても空けなくても差がないと、複数の研究結果 からわかっています。
一度に何本も注射を打つのはかわりそうに 感じるかもしれませんが、何度も注射に連れて 行くのもママ・パパは大変です。早く免疫を つけられるメリットを考えれば、やはり同時接 種するのがよいでしょう。
同時接種はできても、ワクチン製剤を混ぜて一本の 注射として接種することはできません。四種混合ワク チンのように最初から混合されている製剤は、複数の病気に対して十分な免疫がつくよう、厳密に調整して作られています。
「遊びに行くよ」と言ったのに注射に連れて 行かれた」「痛くないよ」と言われたのに痛かった。と いう経験は、子どもの不信感につながります。
「プリパレーション」…医療処置について子どもの 年齢や理解力に合わせて説明することで、手術 や大きな検査などの際にはよく行われています。注射について説明するときは、処置の手順を順番に伝え、そこでどんな感覚がするかについても伝えましょう。具体的に何が起きるか知ることで、怖さや不安を減らすことができるのです。一方的に教えるよりも承双方向のコミュニケーションを取りながら説明するのが有効といわれており幼児期の子なら、お医者さんごっこをしながら、簡単な言葉で教えてあげるとよいでしょう。単に「注射するよ」と言うのではなく、「腕を綿で拭くと、冷たくなるよ」などと具体的に伝えてみましょう。とはいえ、何日も前から注射について説明する必要は ありません。軽い処置であれば当日の説明でも効果があることがわかります。
そして、いざ注射をする時には気をそらしたり 気を紛らわせてあげるのが最も効果があるようです。
処置中におもちゃで使ったりする.
6ヵ月までの赤ちゃんには、砂糖水やおしゃぶりも有効といわれています。処置の直前に甘いシェースをごく 少量飲ませてあげるから砂糖水をつけたおしゃぶりをくわえさせてあげるとよいかもしれません。
声かけは、「大丈夫、心配することはないよ」といった安心させようとする言葉や、「赤ちゃんみたいに泣くのね」 などの批判は、子どもの苦痛につながることがわかりました。逆に、「今日は学校で何をしたの?」と気をそらしたり、終わった後に「じっとしていて偉かったね」と 具体的にほめたりする声かけは、子どものストレス軽減に役立っていました。
【手洗い】
20秒程度を目安に手をこすり合わせて洗うとよいでしょう,
しかし殺菌成分入りの石けんを使っても、普通の石けんよりも病気が減るとは証明されていない。
殺菌成分はウイルスに対する効果が不十分な ことも多いので、薬剤で殺菌することよりも、物理的に細菌やウイルスを洗い落とすことが大切です。抗菌薬(及び石けんの殺菌成分)の使いすぎは薬が効かない耐性菌を生むリスクがあります。但し、食中毒を防ぐため、調理 の際に利用するのは有用。
病気の予防のためには、石けんで手洗いする回数を増やすことが大切です。お子さんの鼻水を拭いた後も要注意です。
水分が残ったまま顔や食べ物を触ると、手が乾いていた時よりも、逆に細菌やウイルスが体に入りやすくなってしまう可能性がある。
タオルだと15秒拭く、温風式ハンドドライヤーで 45秒円乾かす。ただし、ハンカチやタオルは一度 使うと湿って清潔ではなくなってしまいます。 ペーパータオルが最も確実。
「除菌」というのは細菌を減らす効果だけを示す ということです。冬に流行する感染症の多くは細菌ではなくウイルス性なので、細菌だけではなくウイルスに対する効果も大切です。
アルコール以外の殺菌剤は、一般的にウイルスへの効果は弱いのです。また、アルコールを含むウェットティッシュであっても、消毒シェルやスプレータイプのものに比べて アルコール濃度が低いものも多く、効果は落ちると考えられます。
ウェットティッシュは、薬剤による除菌効果を期待するよりも、手洗いの代わりに物理的に落とすためのものと割り切って使ってもよいのでは、2~3日以上拭き取り,5日ずつ拭くことで、流水 20秒間の手洗いと同等に手指の細菌が減 少した。
アルコール消毒剤は、アルコールの濃度も70~80%と十分なものが多いです。液性を酸性にすることで、本来アルコールが効かないとされているノロウイルスなどへの効果が期待できる。
【風邪薬】
・市販(風邪)薬は12歳未満の子どもに対して効果がはっきりしておらず、副作用の恐れがある。
日本では「3ヵ月から」などと表示された風邪薬が市販されていますが、薬が必要そうな時は小児科へ、そしてお家でのケアも行って、症状を和らげてあげるのがおすすめです。
WHガイドライン(風邪のとき)いつもより多めに粉 を摂らせてあげることで、痰の排出を促すことができる。
また風邪の時は、温かいお茶やお味噌汁・スー プをコップやお椀で飲ませてあげると、鼻水が痰がゆるんで出やすくなるかもしれません。
加湿器を使っている家庭のほうが、鼻や喉の乾き、喉の痛みが少ないことがわかりました。
また、一旦水を加熱して加没する、スチーム式やハイ ブリッド式の加湿器を選ぶと安心です。
【鼻水】
鼻水をまだかめない子は吸ってあげるのが基本です。 鼻と耳はつながっているので、鼻水を吸うことが中耳炎の予防になると考える専門家も多いようです。
吸いにくい場合は、鼻に生理食塩水を3~4 滴ずつ垂らして一分待ちましょう。生食塩水を家で作る場合は水を一度沸騰させて冷まし、110mlに対して塩 1gを溶かすだけです。ただし、水道水をそのまま使って鼻うがいをしたら,アメーバという微生物による脳炎を起こしたという事例の報告がありま すので、必ず煮沸して冷ました水を使ってください。
一歳未満の子には乳児ボツリヌス症のリスクが ありますので、はちみつを与えることはできません。しかし一歳以上の子の咳にははちみつが効いたという論文もあります。
【抗生物質】
2018年、抗菌薬2歳までに服用するとアレル ギー疾患の発症リスクが約1.4~1.7倍に高まるとの研究結果がっ新聞でも報道。
自この研究は疫学的なものであり、なぜこのようなことが起こるのかについては、はっきりしていません。腸内細菌のバランスが乱れることが原因ではないかという意見も出てきています。
何歳の子であっても、大人であっても、必要な時には しっかりと抗菌薬(ほぼ抗生剤・抗生物質と同じ意味で使用) を使い必要なければ使わないことなのです。
そもそも抗菌薬は、細菌が起こす感染症、たとえ ば細菌性の肺炎・骨膜炎などを治すための薬です。一方で、一般的に「風邪」といわれるのは、ウイルス 感染によって引き起こされる鼻や喉の炎症です。一般 的には症状が出てきてから2~3日目がピークで、大きくなってくると五〜七日程度で治ります。赤ちゃん や小さい子どもではもう少し時間がかかり、2週間程度かけてよくなることが多いです。
抗菌薬は、細菌が自身の細胞壁やタン パク質を作るのを邪魔する効果があり、その結果細菌を殺すことができます。しかしウイルスは 細菌とは全く構造の違う微生物なので、抗 菌蓋はウイルスを殺す働きはないのです。
ですから、ただの風邪に抗菌薬を使うのは、効果がないばかりか、乳幼児ではアレルギー性疾患を増やす可能性があります。
もちろん、ウイルス感染である風邪に続いて、細菌感染も起こしてしまうことがあります。
子どもで多いのは、細菌性の中耳炎や副鼻腔 炎です。この場合、抗菌薬での治療が必要になることがありますので、風邪の症状が悪化してきたり、長引いたりしている場合は再度小児科を受診しましょう。
しかしこの場合でも、最初から抗菌薬を使って予防するのは難しいことがわかっています。高齢者が気管支炎になっている場合は抗菌菜で肺炎を予 防する効果はありますが、それ以外の場合には 合併症を予防する目的で抗菌薬を投与すること は勧められない」と結論づけられているのです。
子どもでは風邪に引き続いて細菌性の中耳炎を起こすこともよくあります。小児急性中耳炎診療 ガイドラインでは、中等症以上の中耳炎になってしまっ た場合や、軽症で3日間観察して改善が見られない場合には、抗菌薬の投与が 推奨されています。
医師が必要と判断して抗菌薬を処方された場合は、ためらわずにきちんと抗菌薬を使うことが大切です。また、症状がよくなったからといって抗菌菜の使用を途中でやめてしまうと、薬が効かない耐性菌を作り出してしまう恐れがあります。抗菌薬は、必要な時だけ使い、症状が改善してきても、処方された分を飲みきることが大切です。※2
【スキンケア 】
赤ちゃんが生まれてしばらくすると多くなってくる悩 みが乳児湿疹です。もう少し大きくなって乳児湿疹が治っても、今度は乾燥しやすくなって痒みが 出てきたりもします。
乳児湿疹というのは赤ちゃんの湿疹の総称で生後1ヵ月頃の湿疹は、ほとんどが新生児ニキビか脂漏性湿疹といわれています。
成長とともに、数週間から数ヵ月で改善する場合が多いのです。
・ネットには、便秘が乳児湿疹の原因とする記事 もありますが、明確な根拠はないようです。
たしかに、腸内細菌叢がアレルギーに関係しているという意見はあり、乳酸菌を摂取することで、アト ピー性皮膚炎や便秘が改善するか確かめた研究はいくつかあります。しかしアトピー性皮膚炎は乳児の湿疹のごく一部ですし、乳酸菌の効果もはっきり していません。お腹の調子がいいに越したことは ありませんが、基本は、適切なスキンケアです。
脂漏性湿疹では、おでこに黄色い皮脂の塊ができたり、頬に赤い発疹が出たりしますが、他にも乾燥による湿疹、あせも、アトピー性皮膚炎やか ぶれなど他の病気も考えられます。
大抵の場合赤ちゃんは元気で痒みは強くなく、ミルクを飲んだり眠ったりするのに支障はありません。軽症なら、スキンケアだけでよくなる場合もあります。
黄色いカスは、白色ワセリンやベビーオイルを塗って 柔らかくした後に、柔らかい歯ブラシや目の細 かいクシで優しく取り除きます。その後、ベビーソー プでよく洗い、保湿剤を塗ってあげましょう。
[ステロイド]
ステロイドは腎臓の上にある副腎という機器から 分泌されるホルモンです。ステロイドの内服薬を長期にわたって飲んでいると、この副腎にある副腎皮質の機能が低下してしまうことがあります。
ステロイド軟膏などの外用薬は内服するよりもリスクは少ない。
ステロイドを使っていると徐々に効果が弱くなっていき、さらに強い薬が必要になるといわれることもあります。しかし否定する論文もある。
他の副作用としては、皮膚が萎縮したり毛細 血管が拡張したりすることはありますが、それを防ぐために、医師は状態に合わせ来て適切な強 さのものを適切な期間処方します。皮膚が黒ずんだりう厚くなったりするのは、ステロイドの副作用で はなく、炎症によるものです。
早く薬を使って炎症を抑えることで、色素沈着を防ぎ結果的に薬の使用量を減らすことができます。
・湿疹が食物アレ扛ルギーの原因になるという説
2008年にイギリスの研究者が提唱した説で、ここ数年有力となってきています。皮膚のバリアが壊れると、そ こから食べ物の抗原が侵入して、アレルギーを引き 起こす可能性があるというのです。
まだ仮説の段階ではありますが、新生児のうちから保湿剤を塗り、湿疹ができてしまった為場合も早く治すことで、食物アレルギーを予防できる可能性もあります。
・スキンケア、1日1~2回の保湿を行っているものが
多いようです。
2003年の研究では、ピーナッツオイルを含むクリーム を皮膚に塗っていた赤ちゃんは、ピーナッツアレルギーに なるリスクが高い。ピーナッツ以外のオイルでどうなる かはまだわかっていませんが、食物品成分が入って いないものを選ぶのが安心です。特別に高価なものでなくてよいので、たっぷり使って保湿してあげてくださいね。
【熱中症】
気温ばかりが注目されがちですが、実は湿度の影響もとても大きいです。温度体温を下げるのに最も効果的な体のしくみは、汗をかくことです。かいた汗が蒸発するときに、体の熱を奪っていき体温が下がります。
しかし、湿度が高いときと汗が蒸発しにくいので、体温を十分に下げることができなくなってしまいます。
熱中症のリスクの7割は湿度の影響であり 2割が輻射熱(地面や建物から受ける熱),残りの一割が気温と考えられています。
「暑熱順化」…暑さに体が対応すると、汗の量が増える、比較的低めの気温から汗をかくように なる、汗に含まれる電解質の量が減る」などの変化 が起こります。これらの変化により,体温を下げやすくなる。暑熱順化に必要な期間は1~2週間程度といわれていますから小さい子ともはもっと長くかか る可能性があります。
また、注意したいのは、暑熱順化ができていても、 体温が高くても平気になるわけではないということです。 WBGT(1954年にアメリカで提唱され、現在は国際 基準となっている暑さ指数) 気温だけではなく、湿度や輻射熱の影響を 取り入れを指標です。27-8暑さ指数が27.8度を超えると、熱中症のリスクが大きく増す。
WBGT 27,8= 湿40% 30°C
28=70% 26℃
環境庁「熱中症予防情報サイト」で調べられる。
スポーツをする際の水分補給し(アメリカ小児学会)
9~12歳の子ども20分ごと100~250ml
中高生 1時間ごと1~15人
定期的に十分な量の水分、特にスポーツドリンクの ような電解質を含んだ飲料を飲ませることが必要
【歯の話】
妊娠期歯周病のリスク
⇒➀つわりなどで口で汚れやすい
②女性ホルモン(テストロゲンあと)が歯が好む
歯周病菌の中には、女性ホルモン(プロゲステロン・エストロ ゲン)を好むものがいる。
娠娠中の歯周病は「早産」や「低体重児の出産」 を引き起こす可能性があります。
歯周病とは「歯」の「周りの組織(歯周組織) が歯周病菌により炎症を起こす病気で、初期のものを「歯肉炎」,それより進行したものは「歯周炎」と区別します。歯周病が重症化すると、歯周組織 が破壊され歯を支えていられなくなり、歯を失うことになります。
赤ちゃんの歯
はえる時期や順序は個人差がある
上下あごの切歯から2歳歳くらいまでに奥歯
※1歳3ヵ月まではえない場合は相談、10ヵ月ごろ位
歯みがきは前上下合計4本くらいはえたら始める それまではガーゼでふいたあげるくらい、「上唇小指」を差し指で押さえて、痛めないように。
甘いものデビューを少しでも遅らせることが むしばの危険を少に。
○赤ちゃんにむし歯をうつさないために、スプーンを分け
たり、口移しを避ける
上皮真珠:歯ぐきにカルシウムかいを白いボツボツに。じきになくなる。
・フッ素の効果的で安全な濃度
500~1000ppm
モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP
フッ化ナトリウム(NaF) ※10
【虫歯】
乳歯の虫歯は、永久歯の虫歯に影響する。 今生活習慣や、乳歯が虫歯になることで歯
虫歯の原因菌が増えることが、永久歯にも悪影響を及ぼしていると考えられています。
虫歯に影響する主な因子には、細菌、砂糖の 摂取、唾液、フッ素の利用の4つがあります。虫歯の原因菌は砂糖を分解してる酸を 作り歯を溶かしてしまいますが、この働きに対 抗できるのが、唾液とフッ素です。特にフッ素な、歯が溶けるのを防ぎ、より酸に強い歯を作って 虫歯の原因菌の働きを弱める作用があります。 砂糖の摂取を減らすとともに、噛みがきにより 口の中を清掃してフッ素を歯に届けることが、虫歯 予防のために重要なのです 。
赤ちゃんの歯みがきのやり方 日本小児歯科学会
歯みがきを始めるのは、乳歯が生え始めた時です。 最初は濡らしたガーゼで歯を拭ったり、歯茎をさわってあげて、口の中にものを入れることに慣れさせてあげましょう。慣れてきたら、赤ちゃん用の柔らかい歯ブラシで軽くみがきます。
ブラシを子どもが持つようになれば、まず子どもん みがかせた後、大人が仕上げみがきをするようにします。事故を予防するため、歯ブラシを持つ時は歩き回らないようにしてください。まずは寝る前に1日1回の歯みがきを行い、慣れてきたら回数を増やせるといい ですね。日本小児歯科学会は毎食後、アメリカ小児科 学会は1日2回の歯みがきを推奨しています。
歯みがき剤は、歯が生え始めた頃から使用しましょう。 鍵となるのはフッ素です。
◆年齢別、歯みがき剤のフッ素濃度(日本口腔衛生学会)
フッ素入り歯みがき剤で虫歯が予防できることは、研究でも確かめられています。
八歳までの子どもが過量のフッ素を長期間摂取す ると、フッ素症といって歯に白斑ができることも 知られています。 最もフッ素症になりやすいのは、 1歳3ヵ月から2歳半頃です。そのため、日本で は乳幼児の歯みがき剤のフッ素濃度は低めの500 ppmに設定されています。使用量を守れば危険な ものではありません。
虫歯の主な原因菌はミュータンス菌ですが、 親と子どもでは、ほとんどの場合で口の中の ミュータンス菌のタイプが一致することが知られています。つまり、親から子へと、ミュータ ンス菌がうつっている可能性が高いのです。※2
【Small Crib (クーハン)】
If you live in a very large house or a plan to travel in the first few weeks, baby carrier’s portability may make it a worthwhile purchase.
3ヵ月ごろには、ほとんどの赤ちゃんはクーハンを卒 業します。
【Car Seat (チャイルドシート) 】
You will need to have a back ward-facing car seat to bring your baby home from the hospital. An infant used, even car seat should always be on short journeys.
Never be tempted to travel holding your arms as it’s against the baby in law!
In the event of a collision or emergency stop, it would be impossible to keep hold of your baby. Car seats should not be fitted to the front passenger seat if the car has airbags, unless these have been adequately disabled.
イギリスのブリストル大学は最新の研究で、新生児は長時間チャイルドシートに寝かされていると 呼吸困難に陥る可能性があると発表しています。
とくに起こりやすいのは運転中です。
【Baby Bath】
A baby bath is another item that is not essential. Like the baby carrier or the bassinet, babies outgrow the small bath very quickly!
A newborn baby can be bathed in a sink to begin with or even in a bathtub using one of the several types of bath seats that are available for tiny babies.
These allow the baby to lie supported and on a slight slope, leaving the caregiver with both hands free to wash the baby.
【Changing Mat (おむつ替えマット) 】
It is worthwhile to buy two changing mats. Choose easy-clean plastic with well-padded sides. In the early days, it is best to ley a hand towel top, as very young babies hate to be laid down on anything cold.
【Baby Monitor】
This is an important piece of equipment, so don’t skimp when buying it.
There is a growing body of scientific evidence to suggest that digital (or DECT) monitors expose babies to more pulsing microwave radiation than cell phone base station masts. For this reason, I recommend that you choose an analogue baby monitor.
【Baby sling】
I never use one as I find it too big strain on my back to carry a a baby around like this for any a length of time. Very small babies are also inclined to go straight to sleep the minute you hold them close to your chest, which defeats the whole purpose my routines- i.e. keeping the baby awake at certain times of the day, and teaching the baby the right associations for going to sleep on his own. I do think that as babies get bigger, slings are a very useful way for parents to carry them around, especially when the baby is old enough to face outward. It should offer the choice of baby facing inward or outward and that have a seat with an adjustable height position.※7
【Baby Chair】 ←チャイルドシートをいす代わりにすると、新生児は呼吸困難のリスクがある
Baby seats come in different styles. Some chairs are rigid, with adjustable seat positions and a base that can either remain stable or be set to rocking mode. Whatever type of chair you choose, make sure your baby is securely strapped in and never left unattended.
guidelines
・The frame and base should be firm and fitted with a strong safety strap.
・Buy a head support cushion for tiny babies
【Playpen 】 (ベビーサークル)
Playpens are frowned upon by some “baby experts,” who feel they hinder a baby’s natural instinct to explore. My own feeling is that, while babies should never be left for long periods in a play pen, they can be very useful for making sure that your child is safe when you need to do something else. (料理をしたり,インターホンが鳴ったりしたとき)
If you do decide to use a Playpen, I would recommend getting your baby used to it from a young age. A pack-and- play can be used as a playpen, but if you have the space, I recommend the square wooden type, which is larger and enables your baby to pull him self up and more around. Whichever sort you choose, make sure it is situated out of reach of hazards such as radiators, curtains and trailing electrical wires. Never hang toys on pieces of string or cord in the playpen, as these could prove fatal if your baby were to get tangled in one.
・Check that there are no sharp your which metal hinges or catches on baby could harm himself.
・ If choosing a mesh-type playpen or travel crib, make sure that the mesh is strong enough to prevent your baby pushing small toys through and making a hole big enough to tap trap his hands or fingers.
the basic itens you will need for the first couple of months
Onesles (肌着) 6~8. Socks 2~3 pairs
Nightdresses or sleep suits 4~6
Hats 2 Dary outfits (日中に着る服) 4~6 ※7
※1…『パパと読むたまごクラブ』2023.2
※2…『科学的に正しい子育て』森田麻里子2020.1.30光文社
※3…『人生の基盤は妊娠中から3歳までに決まる』白川嘉継、2013.8.15、東洋経済新報社
※4…『カリスマ助産師トコちゃん先生の赤ちゃんがすぐに泣きやみグッスリ寝てくれる本』渡辺信子、すばる舎、2013.12.21
※5…『パパとママの育児戦略』NPO法人ファザーリング・ジャパン、2018.10.12 repicbook
※6…『最新版 スポック博士の育児書』1995.10.28ベンジャミン・スポック、マイケル・B・ローゼンバーグ(訳)暮しの手帳翻訳グループ、暮らしの手帖社
英語版は『DR.SPOCK’S BABY AND CHILD CARE』9th Edition, Upated and Revised by Robert Needlman ,M.D. Benjamin Spock
※7…『The New Contented Little Baby Book』Gina Ford 2013. New American Library
『赤ちゃんとおかあさんの快眠講座 改訂版』 2020.1.30 ジーナ・フォード(訳)高木千津子朝日新聞出版
※8…https://moov.000 ベビーモニターの睡眠を専門とした人の記事
※9…『子育てで眠れないあなたに』2021.4.30 森田麻里子・伊田瞳 KADO KAWA
森田:2018年小児スリープコンサルタントとして、 夜泣きのカウンセリングサービス「ぐっすり Baby を始める。長男を出産して直面した夜泣きの悩み、 科学的に研究された夜泣きの改善の方法がを伝えるため、数百名カウンセリング。
森田麻里子 1987.東京生まれ
2012.東京大学医学部医学科卒。同時に結婚
亀田総合病院にて初期研修後
2014.仙台厚生病院にて初期研修後、
2016.南相馬市立総合病院にて麻酔医として勤務
2017. 第一子を出産
2018. 夜寝なかった長男が3日で即寝体質になった経験をきっかけに、医学情報に基づき赤ちゃんの健康をサポートする「child Health Laboratory を設立。 夜泣きコンサルティングを仕事としてスタートする。臨床医から転身して起業。
2019. 昭和大学病院附属東病院睡眠セン
ター非常勤務。記事掲載、取材も受ける。
2020、1月 ゚快眠メゾント”科学的に正しい。2冊同時出版、
2017.9~2018.6「ハフポスト日本版」 論文を探して調べた妊娠出産育児情報を。webメディアで発表しはじめる
2018.5~2019.11 「アエラドット」 で連載したものを上記2冊に収録
※10…『医者が教える赤ちゃん快眠メソッド』 2020.1.15. 森田麻里子・ダイヤモンド社
※11…幕張両親学級